ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

実績報告会での質問内容 -情報はただ流しているだけでない、得るものがある-

Facebookの先輩農家さんの記事で、「Facebookに作業の記録をつけ続けて良かった。(情報を)必要としている人に伝えられた。」と書いていた。
私もその先輩農家さんの記録を見て、あ~次これしなければとか参考にしていることが多く非常に助かっていたので、記録をつけ続けてくれた先輩農家さんにありがとうという感謝を伝えると、「こちらも勉強になります。」と返事があった。

その言葉に少しハッと思ったことは、情報を提供する側も、実は何かを得ているということ。先輩農家さんの言葉から察すると、得ているものは「より良い情報の提供の仕方」や「情報に対するフィードバック」といったところか。もっとあるかもしれない。

先日の実績報告会でもそうだけど、ただ単に発表しているわけではない。発表するほうも得られるものがある。ただ(得ていることに対して)意識する必要があると思うけど。
今回の発表では、就農までのプロセスで大変だったことを伝えることで、就農を目指している人にちょっとでも参考になればという思いと同時に、自分の発表の態度を知ることや発表に対するフィードバックがどれくらいあるかを検証するという目的もあった。

自分の発表の態度についてはYouTubeにアップした動画の通り。まだまだ恥ずかしさが残っている。ただ、一つ評価ができるとすれば、ある程度聞き取りやすかったのではないか。とはいえ、どもってしまう部分もあったので、まだまだ改善する必要はあるけれども。

発表に対するフィードバックについては、質問がどれぐらいあるか、質問の内容はどうなのかというところ。YouTubeの動画には質問シーンは上げていなかったが、質問は2つ出た。まぁ時間が限られている中で質問が2つ出たのは満足できる。

質問者は、審査員と在校生。審査員はどの発表でも少しは質問しないといけない雰囲気があるので、数に入れなくてもいいのかもしれないが、審査員すらも質問しなかった発表もいくつかあったので、質問があったことは”興味を持ってもらう”という発表の最低ラインはクリア出来ていたのかなと感じる。在校生からの質問は非常に重要。在校生からの質問がなかったら、この発表をするねらいが達成できず最低だったと評価できる。

審査員からの質問は「資金繰り表の見直しについて、経営試算が悪かったのか、それとも資金の状況の把握がまずかったのか」。それに対してすべてがまずかったと答え、特に経営試算については作物や規模の大幅な見直しをしたと答えた。
在校生からは「規模の拡大で農地の確保のあてはあったのか」という質問。それに対してはあてはなかった、(資金を借りるうえで)農地の確保をしなければいけないので、本来ならば徐々に規模を拡大するときに確保しなければいけない農地を、あらかじめ就農前に最大規模の農地を(約束という形で)確保をしたと答えた。

在校生からの質問は、かなりいい質問だった。これ、これから就農する人は覚悟しなければいけない。例えばネギだけで経営しようと思うと最低でも2町ぐらいの農地が必要となる。初年目から1町以上の農地を確保しようと思うとかなり厳しいので、計画の5年間で徐々に面積を拡大していくとしていくのだが、私の時から最終5年目の土地を確保しなければいけないという感じになった。つまり初年目から2町以上の土地を確保していなければ、公庫からお金は借りられませんよということになる。(29期生以前の研修生でネギだけで就農した人はいたが、5年目までの土地の確保は求められなかったと聞く)
となると、県外出身者で農地のあてがない人は、ネギだけで就農しようとおもうと就農先が限定されてくる。(あわら市の丘陵地のみ)
あわら市でもいいじゃんってなるかもしれないが、ここにも落とし穴があって、この話はまた次の機会に。

今日はこのあたりで。