ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

福井でコロナ感染者が出たという報道を知って

福井県で初めて新型コロナ感染者が出たという話が出ました。
ニュース番組で福井県以外の都道府県に感染者が出たという話を聞くたびに、あれ?なんで福井県には感染者が出ないのだろう?と思っていました。

感染者が出たから、福井県も他の都道府県と同じだ!と喜ぶわけではありません。感染が広がりつつある日本で、福井県が感染が見つかるまでの時間が異常に長かったことが、今、福井県が抱えている問題の一つだと感じます。

福井県は本州に陸続きでありながら、感染があまり広がらなかったのは、他の都道府県との人や物の交流がほとんど無いというところ。これがものすごく農業にとってマイナスで、福井県で就農する場合のデメリットになるかと思います。つまり作った作物を売ろうにも物流が無いから、自分で作るしかない。作れなかったら、福井県内で売るしかないとなるのです。

 

当然、福井県内の農産物の消費ってたかが知れていますので、米はたくさん作っているけど野菜等の園芸品の生産量は少ないと言われている福井県でも、野菜が余ってくるので、野菜は軒並み価格が安くなるということです。消費者にとってはお得なのですが。

 

以前、カレッジの研修生の一人が「実は福井県でとれた野菜は、一度大阪や東京に行ってから、福井県に戻ってきた方が価格が安くなる」という話をしていました。その方のお父さんが砂丘地で大根を作っていらっしゃるのですが、自分で直売所に持って行った野菜よりも、自分が作って大阪に出荷したはずの野菜が福井に戻ってきて、その野菜の方がはるかに価格が安かったというのです。
たぶん大阪に持って行ったときに、大阪の市場は他の産地や生産者の野菜をひとまとめで買っているので、価格が安くなるのでしょう。小さな農家が大きな市場に勝てない理由の一つだと思います。

福井県でコロナ感染者が出たという話から、ちょこちょこと思ったことを書いてみました。
それではこの辺りで。