ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

資金繰り表の作り方-その3-

すいません、更新がまたまた遅くなりました。
今、まだスイカを植えていた圃場の後始末をしていて、少し終わりが見えてきたかな?って感じです。大根も圃場の片づけが終わったところから順番に播種をしています。

来週から、同期でネギで就農した友人のところでアルバイトをします。午前中だけだけど。
お金というよりも、どのように仕事をしているのかが興味があります。余裕が出てきたら、他の友人のところにも手伝いに行けたらなって思っています。

kadonoyanasan.hatenablog.com

 さて、3回目です。
前回は生活費の資金繰り表だけを作成しました。今回は具体的な数字を入れていきます。

f:id:kadonoyanasan:20200825161944j:plain

生活の資金繰り表

資金繰り表は、今後、手元の資金がどうなっていくのかをシュミレーションしていくものなので、出来るだけ具体的な数字を入れていき、資金の行き詰まりが無いかを確認します。
まず、入力していく前に計や小計に合計を入れる計算式を入れます。

f:id:kadonoyanasan:20200904002204j:plain

小計や計の合計を出す

Excelで作った場合は、関数のSUMで合計が出ます。もちろん一つずつ足していくという方法もあります。そのあたりは好みにお任せします。
計や小計の計算式を入れたら、次は残高を計算する式を入れます。
残高は「=(前月の残高)+(当月の収入)-(当月の支出)」で計算をします。
これはSUM関数が使えないので気を付けてください。
一通り説明したらサンプルのファイルをネットに置きますので、またあとで参考にしてもらってもいいです。

次に具体的な数字を入れていきます。
数字は・・・

①毎月同じ金額の支払いがあるもの
②特定の月に決まった額の支払いがあるもの
③金額が決まっていないが、毎月支払いがあるもの
④金額が決まっていないが、特定の月に支払いがあるもの
⑤突発的な支払

の順番で入れると、入れやすいと思います。
私の例ですと・・・

①に当てはまるのが個人年金、保険料、諸会費、国民年金、住宅ローン。
②に当てはまるのが無し。
③に当てはまるのが食費、消耗品、水道代、温泉。
④に当てはまるのが固定資産税、国民健康保険所得税、住民税。
⑤に当てはまるのが医療費、交際費、雑費(その他)。

①②は同じ金額ですので、そのまま入力します。ちなみに表は千円単位表示ですので、百円以下の数字は切り上げてもらうか、小数点を使って入力をしてください。

③については、家計簿で前年の実績を集計し、それを12か月で割った数字を入力していきます。もちろん「この月、支出多そうだな」とか「少なそう」というのがあれば、数字を変えてもいいかと思います。

④は、ほとんど税金関係ですね。前年の所得で金額が変わるのですが、分からなければ、前年の数字をそのまま入れるか、ネットでだいたいいくら位になるか調べて入力するという手もあります。今(9月の時点で)だと今年の分が分かっているので、今年の分の数字を入れるのも手でしょう。

 ちなみに過去記事に国民健康保険税の計算するファイルを置いていますので、こちらも活用できるかと思います。

kadonoyanasan.hatenablog.com

 



⑤は突発的なお金なので、支出がありそうな月にだいたいの金額を入れます。

最後に前年の繰越金と農外収入を入れて、ひとまず生活の資金繰り表は完成です。

f:id:kadonoyanasan:20200904010319j:plain

生活の資金繰り表(完成)

まだ農業収入が入っていないので、毎月の残高は減っていっています。生活が安定できるようにするには、少なくとも毎月の残高が同じ以上であるほうが安心できると思いますので、農業でそれだけの収入が入ってくるようにするのがカギとなります。
また支出を減らしていくことも、生活を安定させる一つの方法です。

資金繰り表で最初に生活費を作成したのには、今の自分の現状を知ってもらうためです。生活を安定させるために足りない部分はどうすべきか、どんな作物をすれば良いかとかも自然と答えが出てくるかと思います。
もちろん生活は度返しだ!私は好きなものを作る!っていうのもいいかと思いますが、あまりおすすめはしませんし、生活費の安定が見込めない計画ですと資金調達時に苦労するかと思います。

最後に作成した生活の資金繰り表のサンプルファイルを置いておきます。
数字は入っていませんので、自分なりに入れてみるといいでしょう。

drive.google.com
次は農業(事業)の資金繰り表を作成していきます。