ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

梨畑を借りるにあたり、問題になった点のまとめ

池上の梨団地の梨畑を借りることになりました。(20a)
借りるにあたり、問題点となったことを少しまとめておきます。

 

①賃料
梨畑10aの賃料について基準があまりないので、なかなかまとまりませんでした。
老いた梨の木が多いので、梨の木自体の評価は無さそうですが、今までたくさん投資してきたという地権者さんの思いもあって、10a当り1万5千円/年となりました。

池上地区で他の梨畑では10a当り3万円/年という賃料を設定しているところもあるそうで、そういう話があるから10a当り1万5千円/年という賃料も安いという話でした。しかし、福井県では梨の後継者が減っているというのと、設備が古くなっている、老いた梨の木ばかりの梨畑というところで、今後多額の経費が掛かることが見込まれるので、(本来ならば)基本的な地代である10a当り1万円/年が妥当なのではないかという話もありました。

 

②期間
農地の賃貸借契約を結ぶときに期間を設定するのですが、果樹の場合、たいていの人は10年周期で契約を結ぶそうです。それは木の更新をするときに、実が収穫できるようにまでに数年かかってしまうという点があるからです。
ただ、地権者の方の話ですと、10年後は体力的に梨をやるのは難しい、せめて3年後であれば、最悪、梨の木を切ることは出来るかもしれないということでした。
そこで3年後、再度話し合いの場を設けて、契約を解除するかもしくは農地を購入するかを判断することになりました。

 

③農地を購入するとしたらいくら?
このあたりの農地の価格は、10aあたり20万円らしいです。20aだと40万円。地権者さんは、それプラス今までの投資分のいくらかを還元してほしいと、あと10万円上乗せしてほしいとの事でした。

これに関しては、まず私の資産状況を説明。

1.就農時に設備等を揃えるのに1千万円の負債を抱えている
2.今年の所得は(補助金を含めて)マイナス150万円ぐらいになる見込み
(11月時点でマイナス120万円。12月にトラクターの整備代金や作業小屋の部材費等大型の支出がある)

 

この状態では、50万円を出すことは難しいです。また、梨をやるにあたっての設備を揃えていく必要があります。新規就農者にとって、この時点での50万円はかなり厳しいと言えます。期間の問題にもあった通り、3年後に再度、話し合うことになりました。
また購入する場合は、毎年の賃料分も農地代に含めてほしいと伝えました。

 

④備品や農具・篭について
剪定ばさみやノコギリは、もう使わないから使えそうなものがあれば使ってくださいと地権者さん。収穫用の篭については、高額だったのでタダでは渡せないとの事で、500円/箱で譲ってもらうことに。ただし大部分の篭は他の人に譲った後らしく、ほとんど残っていないとの事。

スプリンクラーは使っても良いということ。スプリンクラー等道具を収納している車はどうするか?と聞かれた時は、最初、どけてくださいと言ったのですが、1.新たに道具を入れる小屋を作るのにコストがかかるだろう 2.車が不必要になったら、地権者の方で処分するとの話だったので、小屋代わりに借りることになりました。

 

⑤電気・防蛾灯について
電気の契約は早めに変更すること。防蛾灯は3か所あるが、1か所安定器が壊れているため使えないとの事。

 

こんな感じです。
それでは。