PVがだいぶ減ってきました。だいたい毎日1桁台です。ブログを書くのにドキドキしなくても済むっていうメリットもあるのでいいのですが、モチベーションが下がってしまうデメリットもあるので、微妙な感じですね。
さて、こんな記事を見つけました。
大規模化するメリットとして、面積当たりのコストが下がるってあるのですが、実はそんなに下がらないよって感じの記事です。どうしてもアメリカなんかの大規模農業を見て、日本も出来るはずだって感じでやろうとしているのですが、アメリカの農業って生産(播種→栽培)だけでなく、収穫・出荷まで機械化しているのが多いみたいなんですね。日本の農業の場合、機械化といっても途中までしか出来ていないのが多くて、下手に大規模化しても、機械化出来ない部分に関しては人を雇わなければいけなかったり、人がいなければ経営者自らが時間を削って働かなければいけないって感じになっていると思うのです。
インターネットでアメリカの果樹園の例があって、収穫の仕方が木の周りにロート状のシートを張って、機械が思いっきり木を揺らすのです。揺れた木から実が落下して、シートの上に落下。ロート状になっているので実は転がっていって、ロートの先端からコンベアでトラックに積み込まれていき、そのまま出荷・・・って感じだそうで、ほとんど人を使わないのですよね。しかも、刃物を使わないので実が傷つきにくいらしくて、いい実が取りやすく一石二鳥なのだとか。
栽培も、たぶん剪定とかしていないんじゃないかなぁ・・・機械で実を落とすので枝が高くなっても何とかなるし、枝が多いと実が多くなるので実が小ぶりになり易いかもしれないけど、手間を考えたら別にいいよねって感じになると思うし。
農薬はドローンやヘリなんかで空から撒けばそんなに人はいらないし、栽培中にこまめにやらなければいけないのは、草刈りぐらいになるのかな?ここまで手を抜くことが出来たら、果樹で大規模化しても大きく利益が残りそうです。
日本でこれをやろうとすると、設備・・・は、たぶんお金さえあれば手に入りそうですが、出荷基準にあうものを選別しなければいけなかったり、出荷に適した荷姿にしなければいけなかったりと、人がどうしてもやらなければいけない作業って残ってくるんですよね。
機械化しやすいネギでもそうで、収穫機で収穫したら一定数ごとに束ねていくのですが、束ねたネギで収穫機に乗り切れない分は圃場に置いていくので、結局、運搬車等でネギを回収しに行く手間が発生するし、運搬車からトラックに乗せ換えるっていう手間も発生する。こういったちょっとした手間も機械化出来たら、大規模化するメリットってだいぶでかくなるかと思います。
あと記事には人件費の増加と地域コミュニティの低下ついても書いてますね。
人件費においては、日本ではどうしても時間で賃金を出さなければいけない感じなのですが、これを成果で賃金を出せる仕組みになれば、生産性は向上すると思うのです。
人を雇うと人件費が掛かるのですが高額になりがちなので、それを売上で賄おうと思えばさらなる拡大をしなければならず・・・。
地域コミュニティの低下については、単純に考えれば至極当たり前だと思うのですが、大規模農家が地域に誕生すると、小規模の農家は撤退しやすくなるだろうし、農業を離れるとなれば、地域からも離れる可能性も出てくるので、(人が減るから他の産業も減って)人口減少も起きやすくなる。
耕作放棄地の問題も、大規模農家や法人はあまり手を出したくないと思うでしょうから、そのまま放置されやすくなる。
ただ、大規模化農家が出てこないと、辞めた農家の農地の受け皿は無くなってくると思うのです。ある程度はあっていいかと思うのです。
まぁ、私が思う一番いい方法は、集落全体が法人化してしまって経営するのがスマートのような気がしますね。コストも下がるし、人もそのまま働いてくれたら助かるし。
それでは。