ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

『普通』や『当たり前』のことを教えられる人になりたい

今日で梨の摘果に目途が付きました。まだ新興梨の摘果が終わっていないのですが、残り2本なので一日あれば出来そうな感じです。念のため、友人も一人手伝いに来てくれることが決まり、摘心も進めていけたらいいかなと思っています。

 

さて、今日はスイカの栽培で一悶着ありました。うまく育てられない私の技術不足が一番悪いのですが。

 

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・・・写真もうまく撮れていませんね(苦笑)

定植後30日経過したのですが、大きくなっていません。根が張れていないのは分かるのですが、何故張れていないのかが分かりません。

 

JAの指導員さんがこのスイカの品種である『味きらら』を命名した人がたまたま福井に来ているとの事で、生育が良くないうちの畑のスイカを見に、連れてきてくれました。そこで除草剤の使い方がおかしいという事でボロカスに言われ、久々に腹がたってしまい言い返してしまいました。反省ですね。

 

腹が立ったのは『普通は』という言葉。農業を長年やっている人からすれば普通なんだろうけど、就農するまではほとんど農業の経験がなく、就農したとはいえ、まだまだ試行錯誤しながらやっている身としては、農業でいう『普通は』っていう言葉に、まったく理解が出来ないのです。『普通』なことが理解出来ないのであれば、私は異常なのかな?まぁ、そうなんだろうけど。

 

教えられていないというのもあるのかもしれないけど、気が付かない・分からない場合は、誰かが気づくまで分からないのですよ。で、誰かが気が付いた時に『普通はそんなことしない』と言われても、はぁ?という怒りしか出てこないのでどうしたものかと。

 

そんなことがあったことを思い出しながらブログを書いていると、前の会社で出向に行った先の会社で、ものすごく丁寧に作業を教えている人を思い出したのですよ。だいたいの人が知っていそうなことまで説明していて、それが妙に気になってその人に「何故そんなところまで説明するのか」と聞いたのです。するとその人は、「みんなが知っていそうなことでも教えてあげないと、もし知らなかったら分からないまま仕事をすることになる。そうやって失敗した経験をたくさんしたから、くどいかも知れないけど教えているんだ。」と答えたのです。それまでは正直、その人のことを馬鹿にしていたところもあったのですが、それを聞いた瞬間、この人はもしかしたらすごい人なのかもしれないと思ってしまいました。

 

自分はまだまだその人の境地まで達していないなぁ。

『普通』や『当り前』のことを、ちゃんと教えられるような人になりたいと思うのでした。