ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

雇用就業って就職とどう違うのかが分からない

なんやかんや言いながら、結局、小林君の講談を聞きに行きました。といっても、最後の10分ぐらいしか聞いていないのですけど。

 

個人的には、小林君はカレッジ研修時代の話をするのかな?って思っていましたが、今現在勤めている法人の話をしていたようです。まぁ、途中からだったので最初はカレッジの話をしていたのかもしれませんが。

 

話の内容はひとまず置いておいて、個人的には、バスツアー参加者の中で雇用就業とはっていうのがイメージ湧かないんじゃないかな?って思ったりします。どうしてかというと、雇用就業とは就職ではないのか?と思うところで、頭の中がクエスチョンマークになると考えます。実際、私も雇用就業と就職の違いがいまいちわかっていません。むしろ同じではないかと思っています。

 

あっ、ここで雇用就業っていう言葉を使っている理由を書いておきます。多くの場合「雇用就農」っていう言葉を使っているのですが、「就農」っていう言葉に騙されている感じがするのです。実際は法人に雇われて働くサラリーマンなので、農作業をすることがあってもメインは組織としての仕事になります。なので、私は「雇用就農」という言葉は使いたくないのです。

 

私の場合、転職を1度経験しているので、何となくわかるのですが、仕事を探すときに「この仕事がしたいからこの企業を選んだ」っていう探し方はしません。私でも就きやすい企業かどうかだったり、通勤のしやすさ、給与面、福利厚生面・・・っていうところをチェックして企業にエントリーします。そこにはやりたい仕事っていうのはチェック項目としてありません。

 

社会人になりたての時は、やりたい仕事を追い求めていました。なので一番最初はプログラマーか郵便配達員って思って、就職活動と公務員試験を受けたんですね。就職活動は結局公務員試験に受かったので途中でやめたのですが、郵便局に採用されてはじめにした仕事って、郵便配達だけじゃなかったんですよ。郵便だけでなく貯金や保険の営業もやったりしました。ここで初めて雇われてする仕事って、自分の好きな仕事だけが出来るわけではないって気が付くんですよね。

で、次、転職するときは、やりたい仕事ではなく、給与面や福利厚生、通勤のしやすさとかで選んだわけです。

 

やりたい仕事ではない仕事は、実はやりたくない仕事ではないって仕事をしているうちに気が付いてきて、むしろやりたい仕事ができること自体が難しい、それよりもやりたくない仕事をしない仕事をするべきと考えるようになったのです。

重要なのは仕事をすることで得られるものは何かというところ。そこを重視してほしいと思ったりします。農作業がしたい!っていう人は、わざわざ農業法人に就職しなくても、今の仕事をつづけながら家庭菜園レベルでできないか、とか考えたほうがいいかと思うのです。そのほうが得られるものはたくさんあるかと思います。
若い人で、いずれ農業で独立したいから農業法人に勤めたいっていうのであれば、話は分かるのですが。

 

カレッジで研修を受けて、始めから雇用就業を目指す場合、仕事は「農業(補助金的には畜産も含まれるみたい)」っていう枠に縛られることになります。「農業」っていう枠に縛られた状態で、給与面、福利厚生、通勤のしやすさ等、自分の希望にマッチすればいいのですが、始めから「農業」に縛ったことで、就職の選択の幅が狭まることになり、普通にハローワークに通っての就職活動よりもハードモードになると思うのです。

 

福井県内で農業関連の求人はかなりあると聞きます。選ばなければ、独立就農するよりもはるかにイージーです。でも、『選ばなければ』っていうところに落とし穴があることだけは、覚悟をしたほうがいいと思うのです。

 

小林君のように、本人の希望とマッチする企業と巡り合えたらいいのですが。現実はなかなか難しいと思うのですよ。

 

それでは。