雇用就業に向いている人は、っていうテーマで前回書いたので、今回は独立自営に向いている人は、ってことで書いておきます。
あくまでも私個人の考えなので間違っている場合もあるので、ふんわりと読んでもらえたらうれしいです。
雇用就業に向いている人はってところで、農業関連の話で書いていた部分もあるのですが、実は農業だけではなく多くの産業でも共通のことがいえると考えます。雇用就業についての考え方が農業以外でも共通するのであれば、独立就農も他の自営業と同じ共通する部分があるのではないかと感じる人もいるかもしれませんね。私は独立就農も独立自営も同じだと考えています。違う点としては、独立就農の場合は行政のフォローが結構しっかりしているので、独立しやすい点ですね。他の産業だと、すべて自分でやらなければいけないっていうことが多いので、独立までのハードルが高い感じがします。
私も独立をするのであれば農業だとハードルが低いと分析して、独立就農を選んだ節がありますね。
まぁ、そこは置いておいて。
雇用就業と独立就農の大きな違いは、誰からお金をもらうのかが違ってきます。雇用就業の場合は雇い主からお金をもらいますね。独立就農の場合はお客様からお金を頂きます。
【雇用就業の場合のお金の流れ】
雇い主
↓
サラリーマン
↓
支出
【独立就農(自営も含む)の場合のお金の流れ】
お客様(不特定多数)
↓
自営者
↓
支出
この違いって何か関係があるのか?と思うかもしれませんが、先の小林君の講談の中で出てた『人間関係』についてに深くかかわってきます。小林君の話だと人間関係が煩わしいと思う人だと独立就農したほうがよいっていう話だったのですが、実は逆で、独立就農した場合のほうが人間関係はより複雑化してて難しいのです。その要因となっているのが、『誰からお金をもらうのか』というところに関係してきます。
雇用されている場合は、雇用主からお金をもらうので、雇用主や上司といったお金に関わる人には頭を下げる必要があります。逆にお客様に対してはそんなに頭を下げる必要は無くなります。(雇用主や上司が見ていない範囲の話ね)
なので、この点から考えると、小林君の話の中でもあった通り、営業が苦手な人は雇用就業が向いているってことになりますね。
独立就農の場合、お客様からお金を頂きます。お客様とは不特定多数の人になる為、頭を下げなければいけないシーンは雇用就業とは比較にならないほど多いです。雇用就業だと特定の人だけに気を使っていれば何とかなるので、人間関係が苦手な人は雇用就業がお勧めになります。
なので、人間関係が得意な人や、私のように気にしないタイプは独立就農向けだと言えると思います。
次に経営的な話になるんですが、雇用就業の場合は手元のお金を増やすために、年収を上げていくことが大切になってきます。独立就農も手元のお金を増やすためには、売上を上げることが大切だと思う人が多いかもしれません。でも、私は違うと考えていて、大切なのはいかに固定費を抑えられるかなのです。経営の中での固定費は、種苗代であったり農薬・肥料代、地代、動力光熱費・・・いろいろあるのですが、忘れられがちなのが生活費。これらを抑えることが出来なければ、いくら売り上げが高くともお金を手元に残すことは出来ません。
とくに独立就農の場合、手元に残ったお金を投資してさらに次の売上を作っていく必要があるので、雇用就業と違って手元に残るお金の重要度がものすごく高いです。
雇用就業の場合は、もらったお金をそのまま使っても、次の給料日まで何とかなるのであれば生活が可能なのですけどね。独立就農の場合はそうはいきません。
なので、独立就農に向いている人はまとめるとこんな感じです。
- 人間関係が得意、もしくは気にしない人
- 固定費(特に生活費)を抑えて手元にお金を残せる人
って感じになります。雇用就業に向いている人と比較してもらえれば分かりますが、年齢関係ないのと、大きな特徴としては自らの努力次第で何とかなるかもというところです。雇用就業の場合は他者の影響が大きく、自らの決定権がほとんどないので、うまくいっているときはいいのですが、うまくいかないときはどうしようも出来ないという状態になります。逆に個人の能力があまり問われないので、楽と言えば楽なんですけどね。
それでは。