ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

就農地を考えるときは新規就農者が多い砂丘地をまず考える

昨日、JAのアキモトさんからの情報で、大根作らなくなった農家さんが大根を干す台を譲ってくれるということで見に行ってきました。

 

道中、アキモトさんから加戸での梨の意見交換会についてどうでしたか?と雰囲気を聞いたのですが、結構話が盛り上がったようで、池上よりも30分長い21時までかかったとのこと。池上では既存園に対する補助金がない等、既存園に対する話が中心でしたが、加戸では後継者や改植の話題が多く、産地として残っていくことを考えているのかなって感じがしました。

 

意見交換会で見えてきたのは、今後その地域はどうしたいのかで、池上は後継者がいなければそのまま無くなっていく感じですが、加戸は後継者を育てていくだろうと思うのでこれ以上梨畑が減ることはない感じがします。なので、出来たらこれから梨で入ってくる新規就農者は池上よりも加戸のほうがいいんじゃないかなぁとは思うのですが、加戸は人気があるのか、辞めたい人が出てもすぐに新しい人が決まっちゃう感じなので、なかなか空きができにくい感じがしますね。

ただ加戸で梨畑を借りることが出来ても、池上よりも地代が高いかもしれません。このあたりはどうにかしてほしいなぁとは思います。

 

人が集まる地域は、人が育つ地域だと私は考えています。今、不景気なので農業をしたい人が増えて、園芸カレッジに入る人が多くなってきています。おそらく例のYouTubeも影響があるかと思うのですが。

園芸カレッジのシステムは、確かにいいもので、農業をやりたいのであれば入校することをお勧めできるのですが、最終的に農業をしたい場合、園芸カレッジのある丘陵地よりも砂丘地を選ばないといけない状態になるかと思います。なぜなら、丘陵地では農地がないというのと、新規就農者が少ないから。新規就農者が少ない地域は基本的に人が育ちにくい環境になっている可能性があるのでお勧めできないのです。

 

白ネギをしたい人は丘陵地でないと育てにくいので丘陵地で農地を探すことになると思うのですが、先ほどから何度も言っているように丘陵地にはほとんど農地の空きがないので、耕作放棄地でお金をかけないと農地にならないような土地を借りてやりながら、他のネギ農家さんとの土地の奪い合いに競り勝たないと生き残ることは難しいかと思います。農地が広がれば高い売上を手に入れることは出来るかと思いますが、農地を広げられない場合は売り上げを伸ばすことは難しくなってきます。

 

同期の友人にも話していたのですが、園芸カレッジは丘陵地ではなく砂丘地に作ったほうがよいと思っていて、そのほうが新規就農者も就農しやすいんじゃないかと個人的には思っています。

 

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元大根農家さんところで大根を干す台を見ながら作業場をぐるっと見渡すと、大根洗い機がなかったので「大根洗い機はどうされたんですか?」と聞いてみました。すると「あ~あれ、定池農機にやったよ、欲しかったんか?」と返されました。とある農業法人SNSにその大根洗い機と思われる話があったのを思い出し、あ~あの洗い機の出どころはここかと、話がつながったことにちょっと面白く感じたのでした。

 

それでは。