今日は梨の作業をしていました。
休憩中の話なのですが「こちらから聞かないと教えてもらえない」という話がありました。今、ふと思ったんですが、この手の話って、福井に来てから無茶苦茶多いのですよね。滋賀にいたときもごくたまに頭の悪い人がいて「なぜ聞いてこないんだ」というのですが、「それってあなたが教えていなかったからでしょ?」という至極まっとうな答えで周りがフォローするので、頭の悪い人が赤っ恥をかくっていうことが多かったのですが、福井はどちらかというと「聞かないほうが悪い」と思う人が多い感じがします。
まず教育というのは、私は山本五十六の考え方が基本だと思うのです。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」
まずやってみせる。そしてその作業についての意義や重要性を説きます。
そして、実際にやってもらう。その際にはいきなり難しいことをさせるのではなく、まずは簡単なことから。そしてうまく出来たらほめる。
ほめられると、次のステップへ進もうとするので、そこで次のステップへ進むための障害や疑問とかが出てきて、初めて人は質問をするのです。
質問をしてこないのは、教育をする側がちゃんと教育をしていないから。疑問が出るような教え方をしていないから。
この考え方、QC活動にも似ていて、QC発表会で発表したときに、いかにいい質問が出てくるかが私の評価基準でした。完璧な発表ほど、質問は出てこない。何故ならばその発表だけで満足してしまうから。逆に未熟な発表ほど、どうでもいい質問が出てくる。
採点者の採点なんてどうでもいい。観衆が発表に対して興味を持ったかは、質問の質で決まると思います。
それでは。