ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

不幸な人を生産し続けるってどうなん?

今日もウィスキーです。アルコール度数40%なのですが、甘くて飲みやすいので、意外とストレートで飲めちゃいますね。難点は次の日の朝が起きられないこと。まぁいいか。

 

やっぱ、農地が不足しているっていう問題、ちゃんと公表しないといけないと思うんですよね。たしかに耕作放棄地が増えているっていうのがあって、それらを農地としてカウントするならば、農地は余っていることになるんですが、耕作放棄地って長年農地として使っていなかったところが多くて、いざ農地として使おうと思えば、お金をかけて整備して、作物が育つ環境にするために数年は土壌改良とかしていかなければいけないんです。そういう土地しか空いていないところが多いのに、新規就農者を誘致してくるのは人としてどうなんだろう?と、いつも思ったりするのです。まぁ、弱小農家ですし、マスコミにも取り上げられないので、私の声なんて広く届かないのですが。

 

私のように、よい里親さんと出会って、里親さん経由で農地を貸してもらえる場合はまだいいんですが、そういった里親さんって、なかなかいないんですよね。同期の友人で、里親さんから「農地は自分で見つけてね」って言われたって聞いたことあるので、そういう里親さんもいるっていうことを知っててもらいたいなぁって思ったりするのですが、まぁこのブログ自体、見に来る人は少ないので、就農1年前ぐらいに現実を知ってどうしようかと慌てだす就農予定者もいたりで・・・。まぁ、最終的には就農ではなく就業で落ち着いてしまうって感じにはなるとは思うのですが、これもどうなんかな?と考えたりするんです。

 

以前、里親さん向けの研修に参加したのですが、そこで熊本から来られた講師の方が「いかに借金をしないで就農していくのが大事だ」と話をされて、それを聞いたときに怒りで自分を少し失いかけたんですね。私が就農するときは、設備にお金がかかりますよね、補助金使いましょう、借金をして設備をそろえていきましょうという話だったのです。研修の話と現状が全く違うやんって。

 

私も最終的に利益が上がって借金をペイ出来るのであれば仕方がないのかな?と思ったりしたのですが、現実は農地が広がらないというところで、いやいや農地が広がらない時点で売上なんか上がるわけないやん、利益なんて増えないじゃんってなって。

まぁ、このあたりは最近感じるようになったことで、里親さん向けの研修を受けたときにはまだ気づいていなかったのですが。でも、今思うと、熊本から来た講師の方の話のほうが正しいじゃん、新規就農者に対していかに借金をしないようにするのかとか、確実に利益をだせるようにするとかにシフトしていかないとダメじゃんて思うようになって。

 

で、話が前のブログ記事に戻っちゃうのですが。

 

個人的には新規の梨団地を作るっていうのは、新規就農者に対して少しかもしれませんが確実に利益になるものを与えられるんじゃないかと思っているんです。例えば新団地を2反ずつ分けて新規就農者に分けます、しかもいきなり収穫出来る7年ぐらい経った樹が育っている畑ですとなれば、いきなり利益が出ると思うんです。心配なのは設備で、梨の場合だと確実に必要な設備って防除機や草刈機ぐらいかなって。防除機にしろ草刈り機にしろ、新団地で共有していけば、ほぼほぼ設備を買わなくても済むんですよね。なので、新団地構想は新規就農者を定着させるためにはものすごくいい構想だと個人的には思うんです。だけど、現状を見れば大規模化していく法人やネギ農家がほぼ農地を占用してしまってて、新規就農者を受け入れる状況ではないんですよね。空いている農地もないので、梨の新団地構想は現状不可能でしょうと感じではあるんですが。

 

新規就農者を誘致したいのであれば、大規模化していく法人やネギ農家に対して規制をかけることをしなきゃいけないのですが、その様子もないし、それだったら新規就農者の誘致を辞めないと、生活が苦しい新規就農者を増やし、不幸になるだけだと思うんですよね。間違ってますかね?考え方。

大規模化していく法人やネギ農家さんは悪くはないですよ。悪いのは一方的に行政側だと個人的には考えています。何故って?不幸な人を生産しているから。違いますか?

 

まぁ、マスコミにも取り上げられない弱小農家&ブロガーが言ってもしょうがない話ではあるんですが。

 

来年もカレッジには定員MAXで新しい研修生が入ってくるとかで。願わくば、すべからくよい方向になるよう祈っています。私は力がないので助けることが出来ません。残念ですが。

 

だいぶ酔ってますね。それではこの辺りで。