ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

安定した生産が出来ない限りは作りすぎは防げない

朝はものすごく寒いですね。なかなか布団の中から出られませんでした。

 

さてまたYouTubeネタです。なんか食料自給率がどうのこうのっていう番組が多くてびっくりするのですが、共通して言えるのが自分とこが儲からないっていう話なのかな?って感じがします。農業って儲からないっていうのは私も同じ考えなのですが、稼げる農業をされている方もいるので、稼げるか稼げないかはやり方次第なんだろうなぁと個人的には考えています。

 

農業が儲からないのは補助金の出し方や市場の問題っていう話もあるんですが、農家側も問題があるのではと思ったりもします。農産物の価格が下がるのは作りすぎというのがあるのですが、それが起きるのは生産が安定していないからで、安定して生産できれば作りすぎという問題が徐々に減っていくかと思います。

 

安定して生産できている農家って、ほとんどいないんじゃないかな。たとえ技術があったとしても、災害や疫病、害虫などで収量が落ちることがあるので。

 

自動車業界で農業が今後伸びるって少し前言われていたところがあるのですが、安定した農業生産を最初に実現させたら、巨万の富を得られることが確実なのが分かっているからです。まだその技術が出来ていないので、まだ誰もその富を得ていませんが、その技術が出来たら、ものすごいことになります。

・・・とはいえ、実現はなかなか難しいんじゃないかなぁ・・・と思ったりもします。

 

前の仕事で、自動車のバックドアを作る会社の工場立ち上げに出向していた時があったのですが、バックドアが樹脂で作るので、塗装するとボディーの金属面の色とバックドアの色が微妙に違ったりするんですよね。あとバックドアの外装と内装、ガラス面の接着がうまく出来なくて、水漏れが発生したり。そんなトラブルが結構あって、安定した生産が出来なかったわけです。しかし、車両工場からは確実にこんだけの品物を用意しろと指示が出るので、生産が安定しない中、その要求に答えるには・・・大量に生産するしかないんですよね。本来ならば、生産を止めてトラブルの要因をつぶすというのがいいのですが、トラブルの要因となるものが見つからないとか解決方法が見つからない場合は、納品予定の良品を取りきるまで、たくさんの不良品を生産するしかないのです。工場裏の空き地に、山のように捨てられたバックドアの残骸が印象的でしたね。

 

農業も近いものがあって、生産が安定しないから足りなくなる可能性のある分は海外から輸入、でも予想以上に収穫出来ました。でも海外からの品物があるので、市場にはあふれてしまい、価格は下がります・・・の繰り返し。

安定した生産が出来れば、海外からの輸入を止めても自国で何とか出来るかと思いますが、安定した生産が確立していない以上、海外に頼らざる負えないので農産物の価格が下がるのは仕方がないのではないかと思ったりします。

 

あと、農作業を時給で考えている動画も見ました。手元に残った利益を労働時間で割れば時給100~300円程度になりますが、利益があまりない時に計算すればそうなるだろうし、利益になる作物や手間のかからない作物を組み合わせることでトータルで利益を出していくことがいいんじゃないかなと個人的には思いますね。変に一つの作物だけで時給を出してしまうと、ものすごい低い金額しか出ないので、モチベーションが下がるだけだと思ったりしますね。