ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

このあいだの総会で気になった話

ここのところ、気温があまり高くなかったおかげで、梨畑横のスイカの葉の色が少しずつ戻ってきている気がします。葉の緑色が濃くなって、開きだしたら芽が動き出すのではないかと期待しています。

 

さっきコメリに行ったのですが、味きららの苗が売っていました。一株228円なので、農協よりやや高いかな?って感じですね。でも、今回、梨畑横のスイカが復活して、出荷に間に合うよう実が付くのであれば、コメリで苗をそろえるのも悪くないかもしれません。

 

さて、このあいだの加工業務用野菜部会で気になった話をします。一つは新規就農者の話で、もう一つは年またぎの大根について。

 

新規就農者の話では、長田の兄さんとこに行っている里子さんはどんな人なのか?というところから話入ったのですが、最近の新規就農者の傾向としては、いきなりの大規模化や高価な施設園芸を目指す人が増えている気がします。まぁ、うまくいくのであれば別に問題はないのですが、統計上、就農後10年以内に離農する人が多いと、カレッジの日本政策金融公庫さんの講義の中で話があったことを覚えています。

大規模な設備やハウスというものを就農時にそろえる必要があって、多くは補助金が出るのですが、足りない分は自己資金かもしくは金融機関からの借り入れになってしまいます。離農する多くの人は、自己資金が足りないので金融機関から借り入れをしていて、返済が開始したらとたんに資金繰りが悪化してしまってどうしようもなくなる感じがしますね。

 

で、悪いことに、就農希望者を集めるにあたって、ものすごく大きくビジネスをやっている法人や農家さんのところを見せているんですよね。すると、私もあ~なりたいって思う人もけっこう増えたりします。

今一度、そう思ったり感じた人はよく考えてほしいのですが、ものすごく大きなビジネスをしている人は、それだけ時間やお金、地盤(資本や人脈、地位や名声等)を使っていたりします。とくに就農後10年以内にものすごく大きくビジネスを展開しているところは要注意で、ものすごいレバレッジをかけているか、もしくはそもそもの地盤(多くは人脈、地位、名声等)で資金が集まりやすい環境の人だったりします。

 

その人たちみたいになりたいって思うのはいいのですが、スタートラインが違うのと運の良しあしがものすごく影響されるので、下手に真似すると経営的には結構危ういのですよね。

 

経営を真似ることはいいことですが、真似しても効果がある部分と無い部分があるので、よく見極めたほうがいいと思ったりします。

 

・・・それにしても、最近、以前よりも新規就農者に対しての関心が薄らいできました。長田の兄さんや角屋さんとかはこれからの若い人を育てていく立場になっていくので、今の新規就農を目指している人たちや農業で働こうとしてやってくる人たちに対して心配になってしまうのだと思いますが・・・。

最近の私は、身近な人が上手くいけばそれでいいと思うようになってきたので、以前よりも関心がなくなってきたかなって思ったりします。とはいえ、私を訪ねてきてくれるとものすごく喜びますが。(笑)

 

あと年またぎ大根について。

年またぎの大根を作れないのか?という話が出たのですが、年明けから3月入るまでは梨の剪定に追われます。大根の収穫をする時間が果たして出来るのかというところと、技術的に年またぎの大根が作れるのかというところ、そしてもう一つ心配になるのが、圃場に残った残渣がスイカの定植までに無くなるのかというところ。

 

となると、やはり年またぎの大根を作るのはかなりリスクが高い感じがしますね。

 

そんな感じです。