ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

梨を辞めようと思ったきっかけ

昨日の午前中、農林事務所の担当者と丘陵地支援センターの担当者の方と一緒に、梶での貸してくれそうな畑を見に行ってきました。ねらいは大根を作れる畑があるかというところ。

ひとつは今借りている圃場の隣で、もう一つは少し下ったところにある耕作放棄地。

 

今借りている圃場の隣は、うちとの境が分かりにくいのと出入りが道路側一か所しかないので、よほどのことがない限り、私以外の借り手は現れないんじゃないかということで、保留。いずれ借りたいと思うんだけど、何せ資金があまりないのと、借りても石がゴロゴロある畑なので、大根が作れないっていう条件は変わらず。

 

もう一つの耕作放棄地は・・・雑草が背丈ほどに伸びてて、ほぼ木のような感じになっていました。これを畑にするには、うちの設備ではできないし、となると業者に頼むしかないので、使えるようにするには相当お金がかかるだろうなあ・・・というところ。

なのでここは借りないことにしました。

 

現地を視察しながら、梨畑の件について、いろいろと話をしました。

まずは梨を辞めようと思ったきっかけから話し出しました。視察中は軽く話したのですが、ブログではもう少し詳しく書いておきます。

 

梨を辞めようと思ったきっかけは、黒星がものすごい勢いで広がっていた5月に梨の講習会があったのです。最初はスイカの作業の合間合間に黒星にかかった葉っぱや実を集めていたのですが、キリがなく、どうしたらいいものか悩んでいたのでした。そんな時に近くで講習会をしていたので、梨に詳しい農林事務所の三輪さん見てもらおうと講習会に行って「黒星が大量に広がって大変」と話したところ、隣にいた朝倉さんが「(黒星が広がっている私に対して)近寄らないようにしよう」と私を避けたのです。

この一言は私にとって強烈な一言でした。名も知らない梨農家が言うのであれば、まぁほっとこってなるのですが、地域で梨作りの先駆者的存在の人がそんなことを言うとは思いもよらず。

 

ここからずーっと悩みました。朝倉さんには剪定の講習会でお世話になったりしていたので、地域の梨作りの技術を上げていこうと考えている人だと思っていたのですが・・・。

 

で、たまたま台湾の梨穂木の資料を朝倉さんのところまで取りに来てくださいとLINEが来た時に、あの時の発言が冗談だったのかを調べるためにも思い切ってカマをかけてみました。「黒星が大量に発生している圃場の私が朝倉さんのところに行ってもいいのですか?」と。

返ってきたのが「(圃場ではなく)倉庫なので大丈夫ですよ。」っていうこと。これで少なくとも朝倉さんは黒星病が人を媒介して広がるということを信じているのだなぁと確信したのです。地域の梨のリーダー的存在の朝倉さんがそう信じているのであれば、いずれ梨を作っていくことに(人間関係で)支障が出ることは間違いないと考えたのです。

 

まぁ、要するに人間関係です。人間関係で嫌な思いをしたり、仕事がしづらいのであれば、いっそ辞めたほうが良いというのが私の考え方。黒星を出す人はだめなら黒星を発生させない人が梨をすればよいという考え方なので、梨を辞めようと思ったのです。

 

で、梨穂木の夏季検査で「ぶどう、どうなってるの?」っていう電話で、梨辞めようとしているのと、(近寄らないでおこうという)あんな発言をしたのだからまともにやるわけないやん・・・と、この人アホなのか?と思った話は先日のブログでも書いたのですが、梶の畑の視察中にも話したことですが、今思えば実は何にも考えてないで悪気無く「近寄らないようにしよう」と言ったのではないかと。まぁ、これはこれでタチが悪いのですけど。

 

農林事務所の担当者も「朝倉さんは先日の会議の席で柳澤さんのことを逆に心配していましたよ。」という言葉で、あ~やっぱ悪気無く発言した可能性が高いなぁ・・・。

ただ今はあまり会いたくないので、出来るだけ彼女から離れられるようにしたいと考えているので、梨穂木の会から抜けられたのは正解だなぁと思ったのです。

 

だいぶ長くなりそうなので、次回に続きます。

次は梨を辞めないほうがいいよっていうお話。