ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

研修受け入れ講習会に行ってきました その2

朝の続きです。
昼間、いろいろと用事していたら、だいぶテンションが変わってきたので、少し朝の時と表現が変わるかもしれません。ご了承ください。

朝の記事はこちら。

kadonoyanasan.hatenablog.com

 

借金についてのお話からです。
朝も話していた通り、新規就農者を支援する仕組みの一つに農具の共有化や、作業場等の共有等、こういったことに地域や行政が取り組めば、新規就農者は少ない自己資金でかつ借金もあまりせず済みます。ものすごくシンプルな問題なのです。


ただ、今は新規就農者の自己責任で就農をするしかありません。もちろん地域や行政のサポートもありますが、それでも失敗することがあることから、最終的には自己責任で片付けられます。

意外な話ですが、新規就農者の多くがふくい園芸カレッジに入れば何とか就農出来、農業が出来ると思っています。でも、実は違うのです。失敗して就農できなかった人もいれば、就農後、経営がうまくいかずフェードアウトした先輩方もいるのです。
何故、新規就農者がふくい園芸カレッジに行けばうまくいくと思っているのか。原因は失敗例を教えていないのです。成功例(しかも大規模化しているところが多いです)しか見せていません。これ、非常に危険で、後々自分の立ち位置が見えて現実を知ることになったとき、非常に残酷な話になってきます。
(ちなみに今日の研修もカレッジ卒業生で大規模化して成功しているところをめぐるといった内容と聞いています。)

 

講習会の話の中でもありましたが、今、行政は6次化を押しています。6次化すれば儲かると教えているのです。しかし、6次化を目指して、失敗した事例は見せていません。日本農業新聞日本経済新聞か忘れましたが、6次化を目指して挫折した法人は8割強あるとそんな記事を読んだ覚えがあります。大部分が失敗しているのです。

また異業種から農業に参入する法人も大部分が失敗しています。それだけ複合的な経営って難しいのです。

またまた話がだいぶ脱線しました。(笑)

話をだいぶ戻します。私が質問したのは「(この講習会で)福井県はいったい何がしたいのか」ということ。福井県は出来ないけど、地域の皆さん頑張ってくださいねという話なのか、それとも福井県も熊本のような取り組みをしたいのか。雰囲気的には前者かな?という感じでした。

やる気がないのであれば、受け入れ時に農業をするリスクを強く言うべきでしょう。熊本ですら、新規就農時に出来ない事やダメなこと、農業のリスクを伝えるようにしているのです。福井県はそれが足りない気がします。
それらを伝えたうえで、それでも農業をしたい!という人には、惜しみないフォローをする。

私は地元や地位、安定を捨てて福井にやってきました。農業は儲からないと自分なりに勉強して、自分なりにリスクを考えて行動をしてきました。だから、就農までのいろんなトラブルが発生しても諦めなかったし、最悪ダメだった場合も考えて別の道も模索をしていました。ただ、そんな研修生ばかりじゃないのです。

 

私の場合は、すでに走り出しています。今更借金について、良い悪い言われてもどうしようもありません。それよりも、後輩らが私たちが経験したトラブルに会わないよう、しっかりとサポートしてあげることが、地域や行政がするべきことだと思います。

それではこの辺で。