ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

研修受け入れ講習会に行ってきました その1

研修受け入れ講習会に行ってきました。

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講習の様子

熊本県から木之内さんと吉村さんが熊本や九州地域の取り組みについて話をしました。
結構共感できる部分があったので、話を聞きに来てよかったと思える講習会でした。

研修生等を受け入れるという視点で話をされていたのですが、農業とはという基本的な経営についてもちらほら話の中で出てきました。特に「農業は儲からない」という言葉は、真をついていたと感じます。

私も福井で農業を考えた時から、「農業は儲からないもの」というイメージがありました。儲かっているのであれば、農業をする人が増えるだろうし、辞める人なんてなかなかいないと思ったからです。じゃあ、何故私が農業を目指したのかというと、理由の一つとしては農業をする人が減っているというところに未来があると感じたからです。つまり、いずれ供給が滞り農業危機のような状況が出てくるだろうと。
ただ、これもかなり先の話になるかと思います。どうしてかというと予想以上に日本の人口減が早いからです。農業生産者の数は減ってきていますが、それ以上に人口減が早いのと、技術の向上による生産性向上により、なかなか供給が滞る事態にはなりにくいと感じます。(世界的には人口増なので食糧危機が起きるとありますが、日本の農産物は輸送コストや輸送中の品質維持を考えると、世界の市場に投入できるか疑問があります。)

話は脱線してしまいました。(笑)

受け入れ側の研修だからなのか、研修生に対しての話が多かったと思います。研修生に対して、こういうことを教えなければいけないとか、農業をするにあたっての心構え、村社会での溶け込み方とか。

聞いていてものすごく共感したのですが、同時にだんだんと意味の分からない怒りがこみ上げてきました。それはこの講習会で何をしたいのかということ。昨年までの研修の中でいろいろなトラブルがありました。そういったトラブルは、ちゃんとフォローをすれば大きくはならなかっただろうし、挫折する人はいなかったはずです。

また農業を始めるにあたって、始めることにどうしても神経を集中してしまいます。それ以外はなかなか手が回らないのです。言い訳になりますが。
私の場合だと、作業場や格納庫をなかなか見つけられませんでした。それで借金をしてビニールハウスで格納庫を作ったのです。それをあとからそれは無駄だと言われても、正直お前はアホかと言いたくなるのです。
貸してくれるようなところがあって、ワザと借りなかった場合は納得します。馬鹿にされても仕方がない。しかし、就農までの時間が決められている中で格納庫が見つからなかった場合は、無理してでも立てなければいけません。
もちろん私のアクションも足りなかったのもあるかと思います。しかし、ずーっと住んでいる場所であれば、なんとなく情報が入ってくるのでいいですが、県外から移住してきたらほとんど情報がないのです。

 

借金は少なければ少ないほどいいです。そんなこと当たり前なのです。問題はなぜ借金しなければいけないかということ。当然自己資金が少ないからという話が出てきますが、それって自己責任で完結させているだけだと思うのです。ちゃんとしたフォローがあれば、自己資金なんてかなり少なくても出来るはずなのです。例えば作業場や格納庫で貸してくれそうな場所が共有化していたら、わざわざ新しいハウスを建てる必要はありません。また農機具を共有できる仕組みがあれば、わざわざ個人で農機具を買う必要はありません。

 

時間なので、ひとまずこの辺りで。
続きは今夜にでも。