前回の続きになりますが、坂井市の発表についてです。
坂井市の発表のタイトルが「下町ロケット構想で坂井市をスマート農業都市へ」です。
このタイトルからして、坂井市をスマート農業を活用する都市にしていくのかなと思ったのですが、どうやら違っていました。😅
発表の中で、坂井市が目指すスマート農業とは自動操舵技術の普及だということです。まぁ、これについてはまだまだ技術開発の途中だと思うので、完全自動運転とか目指すのは難しいというのがありますが、残念だったのが「自動操舵技術の普及」止まりであることです。
発表の後に2つほど質問をしました。2つの質問は違う方向での切り口ですが、共通するのは坂井市が考える未来についてです。1つ目の質問は「今回の発表は水稲がメインのような印象を受けたが、園芸についてのスマート農業に関しては何か考えているのか?」です。
今回、非常に残念だったのが、発表の内容が水稲農家に偏っていてて、園芸農家にはフォーカスされていなかったこと。機械化・規模拡大がしやすい水稲のほうが自動操舵のトラクターを導入しやすいということもあるので、水稲農家が恩恵を受けやすいため、どうしても水稲農家がフォーカスされやすいという面があります。
また発表の中で自動操舵技術の普及が坂井市の農家の総意であるという話をされたので、あえて同じ坂井市の農家である私が質問をすることで「それって一部の農家さん(水稲農家中心)の意見だけ取り入れただけでしょ?」という意味も込めて質問もしています。😅
#まぁ、多くの人がアホな質問をするなぁと思っているでしょうけど😅
で、回答がまさかの斜め上をいくものだったので、「園芸でも自動操舵の機械を導入することは出来ます」でした。😅
まぁ、確かに導入できますが・・・うちの場合だと、コメ袋から一粒のコメを取り出すのにパワーショベルを使うぐらいの規模になるので・・・それってスマートなの?って感じです。
園芸で自動操舵の機械を入れて効率化が出来そうなものは、露地の白ネギ、キャベツとか10ha以上作っているところぐらいじゃないかな?うちみたいに2ha未満の土地で自動操舵の機械を入れていたら、効率化どころかオーバースペックで持て余すだけになります。
坂井市の農家の総意ではなく、正直に坂井市の水稲農家の意見で自動操舵技術の普及を目指すことにしたと言ってほしかったなぁと。😅
#別に園芸農家がほったらかしでもいいんですよ。ただ嘘を流してほしくなかっただけで。
で、まぁ、園芸でも自動操舵の機械入れることできるんだから、入れないお前らが悪いじゃんっていう話なので、ここで自動操舵の機械を導入できない坂井市の農家はほったらかしが決定します。
で、2番目の質問は「事業が残り2年あるとのことですが、今後どういったことをされますか?」です。回答としては「目標を変えるような事業ではないので、新たなことはしない」とのこと。つまり、今後2年間は何もないだろうし、その先の話もなさそうな感じです。う~ん、かなり残念。
例えばの話です。事業が終わった2年後、新たな事業が始まるかもしれませんとか未来に希望が持てるよう、含みを持たせたらまだ良かったのですが、全くなかったので、マジでここで終わる可能性もありますね。😅
発表のタイトルからして、スマート農業都市としてこれからも挑戦していくのかなと思っていたのですが、本当に残念でした。
それでは。