ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

会議の中で気になったことについて

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10時の休憩中です。

今日は涼しいですね。日向は暑いのですが、風が冷たいので心地が良いです。

 

これぐらいの気候であれば作業もしやすいですね。

 

暑さもそんなに強いと言う感じではないので、スプリンクラーの設置は午後からとします。

もしかしたらスプリンクラー使わなくてもいいかなという感じもしますね。

 

さて、昨日の業務用大根の会議から。

 

うちの大根の品質についての話が大半だったのですが、個人的に気になったのが2点ありました。

 

1つは、業務用大根の価格についてと、もう一つは会議の中では話題にはならなかったのですが、生産者が減っていると言うことです。

 

業務用の価格に関して、現在キロあたり48円位になっていますが、どうも関東方面では20円から30円位の価格帯になっているそうです。

これはどうしてかと言うと、小規模な農家さんがたくさん集まって、同じ時期に大量に出すため、一時的に供給が上回り価格が下がってしまうとの事。

そのため、企業からしたらどうしてもこちらの価格が高くうつるみたいです。

 

価格に関しては、個人的には下げてもいいんじゃないかなと言う気持ちではありますが、現在の価格じゃないと、採算が合わないところもあるみたいです。まぁ結局は、採算の合わないところからどんどん辞めていくと言うことになるのでしょうが。😅

 

農産物の価格の安定化と言うのは、個人的にはかなり難しいんじゃないかなと感じています。

天候や病害虫、鳥獣害もそうですかね、不確定要素で供給量は変動しますし、小規模な農家が多ければ多いほど、作付予測が難しくなります。

需要においても、その時の流行や人の動き、景気の動向に変動します。そういった不確定要素が多いため、価格は安定しないのではないかと感じています。

 

なので、これからの農業について、生産コストに合うような価格を維持したいのであれば、農家はどんどん減ったほうが良い良いだろうし、生産量ももっと減らすべきです。ただそうなると、食料が買えるのは、お金持ちだけと言う形にはなっていきます。

 

逆に広く、庶民も食料が買えるような低価格で安定させるには、農家はどんどん増やすべきだろうし、生産量も増やしていくべきだろうと思います。しかし、これもデメリットがあって、多くの農家が採算が合わないので、辞める人が増えるだろうし、農家の貧困化が深刻になってくると思います。

 

話は長くなってしまいました。

もう一つの気になる点として、生産者が減っていることです。

 

会議の席ですごく気になったのが、昨年よりも椅子の数が減っていること。資料を見てみると、昨年の実績表と今年の計画を見比べたら、やはり何件か撤退しているような感じですね。

 

うちの大根の品質についての話ともリンクしてくるのですが、安い価格で維持しようと思えば、それなりの品質になってくると思います。もちろん設備や技術力の差というものがあって、品質のバラツキが起こりやすいのですが、高い品質の基準に合わせてしまうと、いずれ生産者は減っていく事は目に見えています。また新規で業務用大根を出荷してみようと言う人が減る可能性は出てきます。

 

うちのように限られた設備と人、そして技術でやっていると言うのは、実は新規収納者が参入しやすい環境を今まで作っていたところもあるのですが、今回のようにうちに風当たりが出てきたと言う事は、もう新しい生産者が入ってくる事は無いだろうし、そうすると業務用大根の部会もそんなに長くないなと感じたりします。

 

とりあえず様子を見ながら、撤退時期を考える頃合いなのかもしれませんね。

 

それでは。