ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

野菜の価格は下がっていく

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大根を収穫しています。

先程まで曇りでしたが、日がさしてきました。暑くなりそうです。

 

昨日の陳情に行く前から、個人的には農家はもっと減るべきという考えになっています。物価が高騰しているのに野菜の値段はそんなに上がっていないのは、需要に対して供給が多くなっているから。農作物はずーっと作り過ぎなのです。

また大規模でやっているところは、もっと値段を下げられます。大根をやっているとそれがよく分かってきます。

 

業務用に出している大根はキロあたり50円。大根一本が約1Kgなので、大根一本が50円と考えてもいいかもしれません。安いですが、すべて買い取ってくれるのでロスがないというメリットがあります。

今、青果用、特に直売所で売る時は、大根一本が約200円前後。4倍ほど差があります。すべて青果用として出せば、ものすごく売上が上がるのでは?と思われるでしょうが、箱詰めの手間や大きさごとに選別をしなければいけないので、時間がかかり、全てを出荷するのが難しくなります。確かに青果だと売上は上がりますけど、それは今年だけの可能性もあるので、それよりも来年以降のことも考えたら、売れない時にも買い取ってくれるので信用を築く上でも業務用で出していくことがよいと感じます。

 

業務用と同じだけ売れるのであれば、価格を下げても利益は出ると思います。ただ、価格を下げて販売すると周りの出荷者からクレームが来るので、売らないだけです。

 

物価が上がり、野菜の価格を上げたいと考える農家さんが多いかもしれませんが、物価が上がっても所得は減っていく、いわゆるスタグフレーションになっているので、食品は特に値段を下げないと売れなくなっていくのではないかと感じます。また、値段を下げても生き残れる農家だけ、残った方が個人的には良いと思うのです。

 

それでは。