ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

陳情に行ってきました その一

おはようございます。今日は、遅く起きてしまいました。😅

 

まずは昨日の県への陳情について話をします。

 

最初に結論なのですが、おそらくですが陳情の効果はほとんどなかった感じです。まぁ、最初から想定していた話ですが。

全体的に融和な感じの席だったのですが、県としては農家の実情というのを聞くだけというスタンスみたいで、その席において回答するっていうのがありませんでした。すぐには判断できないっていうのもあるのかもしれませんが、個人的には決められたことを淡々とやっているため、福井県の農業をどうしたいのかとか、そういった思いはあまりない感じの印象を受けました。まぁ、思いがあれば、わざわざ陳情に行かなくても何となく伝わってきますものね。

 

話をしてても、なんだか壁に向かって独り言を話している感じで・・・いや、一応「そうなんですね」とか返事はもらえるのですが、本当に聞いているだけっていう感じだったので、途中、話すのがつらくなってきたのが本音です。😅

後から思うことですが、こちらから質問をしていけばよかったのかもしれません。

 

さて、話の流れに沿ってっていうことで、まず国の肥料価格高騰対策事業についてです。

 

ネットでも発表するとのことなので、おそらくすでに、もしくは近々発表があるのかなの考えています。

 

私も今年の3月ごろに1次申請、7月ごろに2次申請をしましたが、一向に補助金の支払いが無かったので、書類の不備で認可されなかったんだと勝手に思っていました。まだ補助金の支払いが実行されていないらしく、それが実行するのが早くて12月ごろになるとのこと。

 

何故、支払いの実行が遅れていたのかというと、①2度の申請の手続きを1度で済むようにしたいためと、②申請書類の提出が遅れていた地域があったというもの。

①についてですが、隣の石川県ではすでに支払いの実行が行われているのですが、2次申請で1次申請と被る部分のお金について、回収処理が発生しているとのことです。なので、余計な事務手続きが起きないよう、一度の処理で済ませたかったという話です。

②については、具体的にどの地域の申請が遅れていたのかというのが分かりませんでした。まぁ、どの地域が遅れていたとしても、支払い自体が遅れているので、言い訳にしか聞こえなかったですけど。😅

補助金に期待している人もいると思うので、遅れそうであれば、それが分かった時点で何らかの周知をしてもらいたいものです。

 

次に、私が新規就農者、特に県外から移住しての新規就農者の実情を話しました。同じ地区で就農しているカレッジの先輩を例に話をしました。彼はスイカとミディトマトを栽培していたのですが、スイカは7月の大雨で炭疽病が発生し全滅、ミディトマトは異常な暑さで実が付かずということで、今年の農業の売上がほぼゼロであることが確定したのです。秋作も何か作る予定でしたが、売上の大半を占める予定であった作物が全滅したおかげで、生活がかなり苦しくなっている状態で作っても、下手すれば完全に生活に行き詰ってしまい、自殺するしか方法が無くなる恐れもあったので、秋作はほどほどにして、今は夜間のアルバイトをすることで何とか生活を維持しているようです。

 

これは一例なのですが、もっとひどい状態の人がいるかもしれません。私は幸いに、農業がだめでも、別の収入があるので生活だけは何とかなっていますが、農業だけで生計を立てている移住しての新規就農者はかなり稀だと感じます。

私の肌感覚ですが、同期の研修生で1人ぐらいが上手くいく世界のように思います。就農した人の多くは途中で挫折するか、アルバイト等で収入を得ながら補助金の返還義務が無くなるまで農業を続けるといった選択肢を取っている感じです。

 

で、県外から人を呼び込むときについて、今年、うちでアルバイトしてくれたカレッジ研修生からの話で「農業で年収300万円はかたい」ということを移住イベントで言われたという話もしました。県からの話ですと、おそらく補助金を含めて計算するとそれぐらいの年収になるという試算で話をしたのではないかということですが、これを聞いたときに呆れてしまったというか、駄目だこりゃと思ってしまいました。😅

補助金は就農5年、もしくは3年で支給が止まります。支給が止まれば農業の収入で生計を立てる必要があるのです。補助金頼みの生活設計では行き詰るのは目に見えています。

 

とりあえず誤った認識を持たれないよう、気を付けるという話をしてくれましたが・・・

 

長くなったので、一旦ここまで。

それでは。