ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

陳情する内容を軽くまとめてみた

だいぶ冷え込みましたね。今日も9時に起きてしまいました。まずいですねぇ。😅

今日も大根の収穫をします。

 

さて今度、三つ星さんと一緒に県へ陳情に行くのですが、私としては、①移住して新規就農した人の現状と②県へのお願いの2つを話すことになります。

 

①の移住して新規就農した人の現状は、私の周りの現状、特に農業の収入で生活出来ていない人の例を話する予定です。本当は県に話すより、新規就農を目指している人や農業をしようかと悩んでいる人に聞いてほしいと思うのですが、そういう方はまずうちには来ません(笑)。うちに来るときはすでに手遅れになった時で、いや~もっと早く来てくれていたら状況が変わったのかもと思うこともあります。まぁ、それは選択した人の責任ですので、いまさら来られても愚痴を聞くだけで、何もできないのですけどね。😅

 

②県へのお願いというのは、他県から人を呼ぶときに嘘を言うなというところです。

 

今年、うちでアルバイトしてくれたカレッジ生の話なのですが、その人は農業をしようと他県から移住してきました。で、移住というか農業をしようと決意した理由は、移住イベントで福井県の担当者から「農業をすれば年収300万円はかたいですよ。」と話があったということでした。前職よりかなり収入が減りますが、年収300万円なら何とか生活出来るかなっていうイメージですね。

 

就農した後だと分かることですが、サラリーマンでいう年収300万円程度のお金を得られるのはかなり難しいのです。

 

https://my-best.com/articles/1237

 

年収300万円は手取りで約240万円。おそらく福井県の担当者が年収300万円といったのは、補助事業を活用しての就農の場合、就農5年目で所得250万円を目指さないといけないので、補助事業を使うのであればおのずと年収300万円になるはずという考えがあったのではないかと想像します。

ところがです、所得250万円を達成するには、どういった作物をするのかにもよりますが、最低でも1000万円以上の売り上げを出さないと難しいです。今、物価が上がってきていますので、もしかすると今だと1300万円ぐらい必要になるかもしれませんね。

 

売上1000万円を達成するにはどれだけの規模の農業をしなければいけないのかというと、販路にもよると思いますが、販路が無くほとんどをJA出荷に頼る場合は、露地作物なら2ha以上の作付面積が必要になりますし、施設園芸だと50mハウスが7棟ぐらい(2haほど)必要になってくるかなって思います。

 

作った作物を高額で売れる販路があるのであれば、作付面積を減らすことが出来ますが・・・販路を持って就農するケースってかなり稀なので、だいたい2haぐらい作付けする覚悟を持つ必要があります。

 

2haの面積を作付けする場合は、一人で作業することが出来ません。作物の生育状況にもよりますが、2~3人、人を雇わないと作業が回らないことが多いです。

 

なので、農業で年収300万円を達成するには、かなりハードルが高いのです。それを簡単に「年収300万円はかたいです。」というのはあまりにも無責任だし、その言葉に騙されてくる人がいるところから、嘘はやめていただきたいのです。

 

あと少し話はずれますが、園芸カレッジを紹介するとまたろうさんのYouTube動画で「定着率80%」って何ですか?っていうのも聞いてみたいと思います。これも実情に合っていない数字ではないかという疑いがあります。例えば定着率というのがカレッジ卒業後80%以上の人が上手くいっているっていう話であれば、これは間違いなく嘘です。私のカレッジの同期が31人いますが、今も農業をやっている人は10人程度です。80%とするにはかなり無理がありますね。

ただ、そもそも「定着率」って何やねん・・・っていうのがあるので、まずは「定着率」とは何を指しているのかを聞く必要がありますね。

 

それでは。