かどのやなさん

昨年、福井県坂井市三国町で新規就農した存在価値のない人のブログです

農業をしたいのであれば長期的に考えたほうがいいなと思う

昨夜Facebookみてたら、たまたまこんな記事を見っちゃったので、思わずブックマーク代わりにシェアしてました。

 

ai-trust.info

 

先日のネギの掘り取りバイトに、カレッジの後輩も来ていたので、カレッジの状況やらを聞いてたのですが、どうも来年の研修生はかなり増えるような感じだそうです。すでに20人強の応募があるのだとか。

まぁ、今年コロナで仕事がだいぶ減っていますから、農業に人が流れてくるだろうなぁとは思っていましたが、ちょっとびっくりです。

 

カレッジの後輩とも話をしていたのですが、この一年でカレッジの立ち位置というのがだいぶ変わってきて、就農支援というより、栽培技術を教える機関になりつつあると思っています。つまり、カレッジに来ても就農出来ないケースが今後増えていくと思うのです。昔からカレッジは栽培技術を教える場所だ!と突っ込みをする方もいるかもしれませんが、私が移住先を検討していた時、各地の移住フェアでカレッジの紹介がされた時は就農支援を前面に出していたはずですので、その時は就農支援もカレッジが行う形だったと思います。(今は違うのかもしれません)

 

今年度で卒業する研修生で、就農ではなく就業を選んだ人も何人かいて、独立就農のハードルは年々上がっている感じがします。

 

で、福井に移住して、農業をしたいという思いのある人には伝えたいのですが、移住しての農業開始は年々厳しくなってきています。諦めたくないというのが強いのであれば、常に道を複数作っておくことと、時間をかけてでも目標を達成するという気構えで挑んだほうがいいかと思います。

 

移住して農業を始めたいという人の、最初の難関は『お金』です。自己資金をいくら貯められるか、もしくは副業収入があるかで、就農へのハードルは変わってきます。

 

次に住む場所。意外と福井の家賃って、滋賀県に比べたら高いところが多いです。一般的なアパートなら家賃は高い反面、確保しやすいのですが、家賃という固定費が高いと生活が徐々に苦しくなってきます。出来れば就農地近くの空き家で、3万円/月以下の家賃で、かつ自治体が空き家補助をしてくれるところの物件を探すことがいいかと思います。
ちなみにですが、坂井北部丘陵地はあわら市坂井市にまたがるのですが、家賃補助があるのは坂井市だけになります。

 

次は農地。これは運しかないです。頑張っても見つからない時は見つからないです。その場合は持久戦です。絶対に農業をやりたいんだという思いがあるのであれば、とりあえずは就農を諦めて就業をし、仕事をしながら農地を確保できそうなところを探していくことがいいかと思います。注意としては就業でも農業と関係のない職種に就くと、自治体の補助金がもらえなかったりします。例えば先ほどの坂井市の家賃補助もそうですね。

 

で、ここまでで、全然記事の話をしていませんでしたね。(汗)

 

新規就農者の離農率が上がっているという話です。私も就農してから少しずつカレッジ卒業生の方の情報が入ってくるようになってきたのですが、カレッジ卒業生でも離農している人は、まぁまぁいるようです。何故離農したのかという調査を福井県はしているのかは分かりませんが、現状、就農後の支援というのがあまりない所を考えると、たぶん調査はしてないだろうなぁと思っています。

どちらかというと離農者を減らすよりも、新規就農者を増やすことに力を入れている感じがします。このあたりは農林水産省の基本データ(https://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/index.html

から見て福井県に限らず、全国的にそうではないかと思います。

 

高齢者が多い農業では離農していく人の方が圧倒的に多いので、新規就農者を一生懸命増やしても、全体的な農業者は増えない状況です。また日本の人口減少が加速度的に速まっているので、新規就農者の数も大きくは増えていかないでしょう。
ただし、しばらくは不況なので、農業をやりたい人は増えます。

 

目標所得についても記事の中に書かれていましたが、目標を達成している新規就農者は14.3%で、かなり低いです。以前の記事でも

 

kadonoyanasan.hatenablog.com

 就農して10年までの新規就農者の平均所得が109万円とあるところから、高確率で農業は儲かる仕事ではないことがデータで分かるはずです。これから農業をしたい人はそこを覚悟して、入ってくるべきだと私は思います。もちろん、農業でものすごく稼いでいらっしゃる方もいます。ただ、それはごく一部です。

 

稼げる農業に再現性があれば、離農する人は減っていくはずですが、今のところそういったデータが存在していないので、農業は稼ぎにくいし、稼ぎ方の再現性は低いと推測できます。

 

ここまで書くと「農業は稼げないって言ったら、やる人いなくなるじゃん。」という人もいると思います。はい、現状はやる人がいなくなる方向に進んでいると思います。でも、これってピンチのようでチャンスでもあるということです。安定した稼げる農業の再現性が高まれば人は増えるだろうし、農産物の安定生産も可能になってくる。しかも、最初に再現性を確立した人は、巨万の富を得ることになります。

ですので、農業は(今は)稼げないけど、未来は化けるかもしれない、と私は思うのです。

 

それでは。