ひとつ前のブログ記事に対して、後輩がFacebookにコメントを書いてくれたのですが、少し時間が経ったところで、少し考えてしまいました。Facebook見れる人は直接コメント見てもらったらいいかと思います。(たぶん公開設定になっているので普通に見れると思います)
「就農が出来なかったら仕方なく就業する」という考え方なのですが、カレッジに来る人で、最初から独立就農ではなく就業って考えている人、かなり少ない(少しはいますが)と思うのですよ。私の場合も福井に来るまでは、農業って年中仕事があるの?という疑問と、年中収益があるの?という疑問があって、農業法人への就職って考えていませんでした。農業メインの法人でうまくいっているところは、加工等の6次化をやっていたり、レストランや直売所等サービス業もやっていたりしているのですよね。
そういった多角的な経営をしている魅力的な法人もあるのですが、そういった魅力的な法人に勤めたいと思った時に、私なら・・・たぶんカレッジには行かずに、雇ってくださいって、直接法人に言いに行くかなぁ・・・と思ったり。だって、2年間カレッジで栽培技術を学ぶよりも、法人で2年間業務を覚えたほうが、仕事も早く覚えられるのでメリットが大きいですよね。就業をする場合は、農業技術よりも、より早く、より効率的に業務が出来るようになることが望まれるので・・・あまり言いたくはなかったのですが、カレッジで学んだことって、就業ではほとんど使わなくてもいいかと思うのですよ。もちろん無理やり使ってもいいのですが、たいていカレッジのやり方とは違うし、座学で学んだことも、経営者との方針が違えば、使えないし。
就業(就職)って、実は自分の好きなように働くことが出来ないってことなんですよ。知らない人も多いかもしれませんが。
最初からカレッジに行った場合、自分の好きなように働ける独立就農も出来るかもしれないという選択肢もある以上、わざわざ就業っていう選択のみに道を狭めることをしないと思うのですよ。だって、チャンスがあるのだから。
人に言われるまま、100点満点の行動をするのが得意であれば、就業(就職)の方が向いているのかなぁ~とは思いますが、人と協調できないとか、集中力が続かないとか、ちょっと社会的に不適合な人って、就農したほうがうまく行く可能性があるわけで。そういう意味では、私は社会不適合者(笑)なので、就農出来て良かったなぁって。あっ、就農出来たからっといっても、うまく行くとは限りませんよ。就農後10年以内に離農する人はかなりいるとの話ですので。
で、就農と就業(就職)だと、就農の方が難易度が高く、就業(就職)だと農業だけにこだわらなければ、いろいろあると思うのですよね。まぁ、年齢的な問題もあって、私のような40代だと就農より就業(就職)の方が難易度が高いかもしれませんが。それでも職を選ばなければ、何かしらあるかな~って。
就農が出来ないとなった場合、どうするのかってなると、まずは生活をどうするのか?というところにぶつかります。「俺は1億ぐらい資金を持っているので、数年間無職でも大丈夫だぜ~」っていう人であれば、しばらく無職して、チャンスが来たら就農するっていうのもありかもしれませんが、たいていの人って、無職になれば生活がヤバくなりますよね。となると、何かしら収入を得る必要があるということで、手っ取り早い方法としては、就職やアルバイト等、雇われの身になるということかなって思うのです。
そうなると、就農が出来なかった場合は、就業(就職、もしくはアルバイト)をするしか選択肢が無いので、どうしても「仕方なく就業」というイメージが出てくるのかなって思っています。ただ、私としては「仕方なく」ということは不本意でそうなったという意味でとらえていて、チャンスがあれば就農したいという意思の表れだと思っているので、仕方なく就業した人に対しては頑張ってほしいと思うのです。
それでは。