ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

カレッジを辞めていく研修生について考えてみる

雪から雨に変わってきましたね。道に積もった雪もだいぶ解けてきた感じがします。

 

カレッジでの蕎麦会で、卒業生より在校生が多いことに驚いていたところ、在校生が多いけどすでに何人か辞めた人もいると聞いて、まぁ、それは毎年あることだからなぁと思いました。

今年入った人が何人で、そのうち何人が辞めたのかは分かりませんが、どういった理由で辞めていったのかはちょっと興味があったりします。

 

私の場合、カレッジを途中で諦めるという選択肢は無かったです。というのも、福井へ移住すると決めた以上、地位や財産等、大部分を捨ててきたわけですから、滋賀に戻ったところでどうしようもなかったからです。就農できなかった場合、就業かもしくは小さく細々と農業をしながらアルバイトで食い繋げようかなと考えていました。なので、農業をしないっていう選択肢は農業以外の就業くらいかな?それでも悪あがきだけはしたかなって思ったりします。

 

で、カレッジを辞めた人の辞めた理由の一部が垣間見れるのが2020年の実績報告会資料にあって、さっき読み返してみたのです。

 

その方が辞めた理由としてはモチベーションが下がったからとしていて、主にカレッジに対する不満が書いていました。

まぁ、分からなくもない部分もあるのですが、それだけ不満があるのであれば、何故実績報告会の資料を提出したのかが、ちょっと不思議に思ったりします。まぁ、そこはおいといて。

 

気になった部分としては、カレッジがあまり就農に関する情報を持っていないというところ。これもカレッジが本来どういう組織だったのか、いきさつを知れば就農に関する知識や情報はあまり持っていないんだなって分かるのですが、カレッジに入校してきた人にとっては、カレッジが就農までサポートしてくれるものだと思いますものね。

 

実際の就農までのサポートというのは農林事務所がやっていたり、行政的手続きや補助金に絡むことは市町村や県、農地や地域への受け入れは支援センターや里親さん、地元で有力な農家さんがやってくれていたりして、分担化されているのです。

園芸カレッジは主に経営の基礎知識と基本的な栽培技術を学ぶだけ。あと言葉は悪いですが、補助金を得るための一つのプロセスであると考えてもいいかもしれません。

 

就農までのサポートを受けるためにカレッジが各地域の農林事務所や、行政、地域とのつながりを作っている部分もあります。なので、まったくサポートしていないわけではないのですが、自分がやりたい農業がカレッジでは理解されない場合は否定されるかなと思ったりします。

 

カレッジも出来てから5年以上経っているので、卒業生もたくさん出来ました。それぞれの卒業生ごとに経営方法がかなり違っています。カレッジはすべての卒業生の経営を正確には把握していないと思います。しいて言えば規模や栽培品目ぐらいかな?なので、いろんな卒業生とつながりを持てば、自分が目指したい経営に近い人がいたりすると思いますよ。

 

ただ、栽培品目だけで見ていくと、イメージと違う部分が出てくる可能性があるかもしれません。経営に対する考え方がしっかりとしている卒業生と出会えれば、いろいろ参考になるかと思います。とはいえ、「経営に対する考え方がしっかりしている=経営がうまく行っている」と思われている節があるので、そんな経営がうまく行っているところを紹介されると大きな回り道をするんじゃないかなぁと個人的には思ったりもします。

 

それでは。