ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

柳澤と同じ農業は出来ない

今日の頭痛は、動けなくなるほどのものではなかったので、久しぶりにいっぱい作業で来た感じがします。ただ逆流性食道炎っぽい感じの胃酸が喉の奥まで上がってくる感覚が続いているので、来週ぐらいには声が出なくなるかと思います。😅

まぁ、最近は人と話すことも少ないので、声が無くてもいいかな。

 

さて、今日は久々に以前ねこさんで手伝いに来てくれたカレッジ生に「就農計画進んでる?」ってLINEを送ってみました。するとカレッジに柳澤さんのような農業をしたいと言ったらしく、カレッジから「無理」と返事があったそう。😅

 

「柳澤さんのような農業」って、どんな農業なんだろう?って、ちょっと思ってしまいましたが、カレッジが柳澤のような農業が無理という理由は2つあるかなって思ったので、少し書いておきます。

 

1)作業が重なる作物がある

一つは作業が重なる作物をしているということ。具体的には梨ですね。

梨は年中何かしら作業があります。特に6~7月の新梢管理がスイカの着果管理や収穫ともろかぶりになってくるので、よく考えて作業する必要があったりします。また大根と梨の場合、大根の収穫と梨の剪定作業が重なってきます。ここも作業の割り振りを考える必要があったりします。

 

2)カレッジが柳澤の状況を把握していない

柳澤がどのように経営をしているのか、カレッジは把握していないはずです。トラブルの話だけ、噂話として届いていると思います。なので、おそらく柳澤は農業が上手くいっていないと判断していると思います。(まぁ、上手くいっていないのは間違いではないのだけど)

 

で、就農計画を立てるにあたって、まずはどの作物をやるのかってことになるんですが、私と同じ作物をする場合、就農できる地域って限られてくることがあります。特に販路が無く、JA頼みになってくると、すいかや大根、梨を引き受けてくれるJAがある地域に就農しなければなりません。この3品目を出荷できるJAって、福井県ではおそらく坂井地区ぐらいしか無いような気がします。

 

で、次に坂井地区で仮に就農するとした場合、今度はどれぐらいの面積をやらないといけないのかっていうのをまずは県の耕種基準を使って計算することになります。例えば所得250万円を達成しようと思えば、梨を今の私と同じ2反とするならば、すいかはだいたい1.8町ぐらいやらないとダメだろうし、大根も5反ぐらいしないとおそらく達成しない感じになると思います。まぁ、最新の耕種基準の数字がどうなっているのか、よく分からないので、昔の感覚で適当に数字は出しているのですけど。😅

するとそれだけの面積を管理できるのか?っていう話も出てくるかと思います。

(人を雇うという形で計画を立てられれば実現可能ですが、その人をどうやって確保するのかが課題になってきます。)

 

また、すいかを1.8町するとなると、かなりの広い土地が必要です。あっちこっちに農地を借りることで、数字上の必要な面積を確保することは可能ですが、実際に作業したらわかると思いますが、農地が分散すると移動する時間が増えてしまい、せっかくたくさん植えても回り切れないという事態にもなりかねません。

 

そういった点からも、私もカレッジと同じく柳澤と同じ農業をすることはおススメ出来なかったりします。

 

で、就農計画でうまく話をすすめようとする場合は、カレッジが紹介する先輩の品目や面積をコピーするのが一番早かったりします。・・・ただこれも実際に就農してみたら実現不可能なことがあったりするので、気を付ける必要があったりするのですが・・・😅

砂丘地のモデルケース、50mハウス5棟で、ミディ3棟、すいか1棟、メロン1棟っていうのがあったと思いますが、実際に作業すると収穫が間に合わない状況になったりします。)

 

で、柳澤と同じ農業をしたいのであれば、柳澤に近い作物をやっている先輩をカレッジから紹介をしてもらい、その方の作物や栽培面積等を教えてもらって、それを就農計画に落としこんでみてください。で、それでも難しいとカレッジから返事がある場合は、どこが難しいのかをカレッジに聞いて、それを修正していくことが一番手っ取り早いのではないかと感じますね。

 

それでは。