ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

独立就農と雇用就業では、カレッジ研修中の見えないスケジュールが違ってくる

そういえば今週末のカレッジのイベントで後輩の小林君が講談に立つのですが、小林君の同期メンバーがその話を聞きに行くとのことで、それってちょっとおかしくね?って思ったりしました。

 

まぁ、私も彼の話を聞いてみたいという気持ちはあるのですが、ただ、内容がおそらくですがカレッジで研修をしたい人や独立就農・雇用就業を目指している人向けだと思うので、すでに就農している私が聞いていいものなのかな?なんて思ったりもします。

 

講談の場もおそらくですが室内でしょうし、となると入れる人数も限られてくる。人数が少ないのであれば入ってもいいのかもしれませんが、それもちょっとね・・・って思ったりします。

 

小林君の場合、雇用就業での就農なので、独立就農とだいぶ環境が違います。おそらくですが話の大半はカレッジ研修中の話になると思うのですが、気が付いている人が少ないかもしれませんが、独立就農する人と雇用就業をする人とでは、研修中の見えないスケジュールが全く違ってくるのです。

 

雇用就業の場合、雇用される側になるので、カレッジの研修を受けながら就職活動みたいなことをすると思います。この辺りは私はやったことがないので、小林君の話の中で出てくるかもしれませんが、おそらく求人情報とかを見て、履歴書をもって話をして、うまく行けばインターンシップ等で馴染めるか確認して、双方合意すれば最終的に就業できるっていう形になると思うのです。

 

独立就農の場合はどうなのかというと、だいたい入校して5月中に、就農後やりたい作物を決める必要があります。4月入校だと2か月弱しか期間が無いのですが、これは何故かというと、簡単な事業計画を作成して必要な設備を出し、それに対していくらの補助金が必要なのかを算出して、行政に予算の申請を行う必要があり、その期限がだいたい7月末ぐらいなのです。行政側のチェックも含めたら、遅くても7月上旬には申請書と補助金で購入する設備の見積書やカタログを提出する必要があります。

 

これ聞いて、あれ?独立就農って研修期間中って結構忙しい?って思った人は大正解です。家に帰っても書類の作成に追われたりすることがあるので、寝ないでカレッジに行くことなんてざらに出てきます。

 

私の場合、4~5月中はよく分からなかったので、とりあえず知っているカレッジの卒業生や農林事務所が紹介してくれた農家さんのところへ行って話を聞くことをやっていました。どちらかというとカレッジにいるよりか、リサーチに時間をかけていた気がします。

 

6月に入るとやりたい作物を決定し、それに必要な設備の洗い出しを行い、その設備のカタログと見積もりを取り寄せます。私の場合、同期の友人がスイカを作っていたので、その手伝いをしていたら意外と面白かったのと、農林事務所の担当の人が結構スイカ押しだったので、メインはスイカと決めました。大根とネギは農林事務所の担当の人が紹介してくれた農家さん、のちに私の里親となってくれる平島さんなのですが、その人の作型に合わせた形がいいだろうとなって、大根とネギになったって形です。実は大根じゃなくて最初は梨だったのですが、梨は苗木から植えたら収穫まで7年かかるのと、空いている梨畑が見つかればすぐ収穫できるかもしれないが、すぐ空いている梨畑は見つからないだろうということで、計画から除外されたって感じです。

 

7月に入ると行政に提出する書類の作成。見積もりも行政が指示する形式で提出しなくてはいけなくて、ちょっとでも形式が違うとすぐやり直し。結局、提出はギリギリになった気がします。提出後、面談。ここまで終わると、少し就農関係のイベントから解放されます。

 

9月ごろになると今度は里親研修といって、カレッジではなく実際の農家さんのもとで研修をするために研修先となる農家さんを決定することになります。私の場合、里親さんはすぐに決まったのですが、交通事故による背骨の手術が控えていたため、本来であれば10~11月中に2週間ほどインターンシップをしなければいけなかったのですが、11月ギリギリにインターンシップに行きました。12月は手術のためほぼ入院です・・・。

 

で、里親が決まったことで、1月から里親研修がスタートするという形でした。つまり実質カレッジでの研修期間は、私の場合は9か月しかありません。残りは里親さんとこでの研修になります。

 

独立就農の場合、就農に関するイベントが多いのと里親研修があるのでカレッジでの研修期間は短いので、カレッジで技術を習得するにはちょっと難しいと感じると思います。カレッジでの研修では、農業の基本的なところを知識として得られればいいんじゃないかなって個人的には思います。

 

まとめなのですが、独立就農と雇用就業ではカレッジの研修中の見えないスケジュールがだいぶ違います。その違いを意識せずにいると、変な不公平感を持つことがあるので気を付けたほうがいいかと思います。

 

それでは。