ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

就農時の資金に自己資金を使うな

昨日の飲み会からいろいろ考えてしまいました。

 

まぁ、県外から園芸カレッジに入る場合、ある程度自己資金を用意しておく必要があります。その自己資金は就農時に使うこともあります。でも、一番重要なのは就農して利益が出るまでの生活を維持するために必要になることを知る必要があると考えます。

 

どうも最近の園芸カレッジは就農のことしか考えていない傾向です。自己資金は就農時だけでなく生活に使います。なので利益が出るまでの生活費を計算しているのかを、入校前に確認していないのではないかと感じますね。

 

私の場合、自己資金は0円で園芸カレッジに入りました。それは2年間の研修中の生活費約300万強をあらかじめ除いたからです。まぁ、300万強では足りなくなる可能性もありましたので、足りなくなった場合は、研修中の補助金を生活費に使おうと計算していました。

 

仮にカレッジに入るときに研修中の生活費を除かない状態で、自己資金を申告した場合、カレッジは自己資金があると判断して対応すると思います。しかし、実際は自己資金から研修中の生活費が使われてしまうため、就農時には自己資金は最初に申告した額よりも減っていることになります。

 

もちろん研修中の補助金が出るので、それを使えば自己資金の減り方も少なくなりますが、県単の補助金のみだと年150万円がマックス。なので、かなり生活費を切り詰めないと結局は自己資金が減る事になります。

 

で、カレッジに入る為にはある程度の自己資金が必要なのは、今のご時世、仕方がないのかなと感じます。私の時は自己資金0円でも入ることが出来ましたが、今は無理みたいな話を聞いています。

 

まぁ、私の場合ですが、自己資金0円でカレッジに入ることが出来ないと分かれば、おそらくですが前の職場を辞めずにそのまま続けていただろうなぁと思います。

というのも、自己資金を使ってまでチャレンジするだけの価値があるのだろうか?と考えるからです。

 

自己資金を使って農業を始めるのであれば、ある程度採算の見込みを立てて、利益が出ることを確認しておく必要があります。これ、園芸カレッジに入る前にやるべき話です。これが出来なければ自己資金で農業を始めるなんてやっちゃいけないと感じるのです。とはいえ、ほとんどの場合、農業以外の業種から入ってくる人が多いかと思うので、なかなか採算がとれるかどうかなんて調べるのは難しいと思います。

(なので、今、県外から園芸カレッジに来て、農業を始めるのは、個人的には強くお勧めしません。)

 

何故、採算性を計算できなければ自己資金で農業を始めちゃダメなのかというと、自己資金はそのまま生活費と直結している場合が多く、自己資金の減少は生活の維持が難しくなる、最悪は破産や自殺をしなければいかない事態にまで発展するからです。

 

悪いことは言いません。今、農業を志すのはかなり危険であるということだけは知ってほしいなぁと思うのです。

まぁ、自己資金を持っていても、補助金や借入金だけで就農時の資金を賄うのであれば、是非農業にチャレンジしてほしいと感じますね。

 

自己資金は最後の砦です。これが無くなればもう後がなくなりますので、出来るだけ使わないような計画を立てるべきだと思うのです。

 

それでは。