ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

来年カレッジに入校することが決まっている人へ

夕方になってきたら、急に冷え込んできましたね。まだ外は雨みたいですが、これが夜中に雪になっていくのでしょうね・・・明日の朝が、どうなるやら。

 

さて、このブログで結構福井で就農することに関して批判的に書いていますが、基本は就農を応援したい立場であったりします。嘘つけって言われるかもしれませんが。

 

ただ、現状、どう考えても就農するリスクはものすごく高い。何故って?やはり土地が空いていないところで、どうやって農業をするのか?っていうところになってしまうんですね。

 

福井県内の人であれば、もともとの住んでいる場所を手放していないと思うので、就農出来なくても、地元の地の利を生かして別の仕事を探したり、親戚に頼ったりできると思うのですが、県外から移住してくる人は、親戚とのつながりや地元で培ってきた財産をすべて捨ててきている場合が多いんですよね。移住を勧めてくる県の担当者はその辺理解していないんじゃないかと思ったりするんです。

 

近くに親戚や頼る人がいない状態は、例えばですが病気になれば、一発アウトになりやすいです。独身の場合だと、死んでから発見されるケースもあります。(そのための里親制度でもあったりするのですが、いい里親さんじゃない場合はかなり危ないかと思います)

まぁ、病気やケガのリスクはどうしようもないところがありますが。

 

農業をするつもりでやってきたのに農地が無い場合は、収入が無いのと等しい状態になります。病気やケガと違って、ある程度、事前に分かりますから、本来は回避できる問題だったりします。農地が無いことを前提に移住してくるのであれば、仕方がありませんが、そうでない場合・・・。

 

農地はほぼ埋まってているので、なかなか農地を見つけることは出来ませんが、ごくたまに農地を借りれたりします。これはほぼ運になります。運が良ければ農地は借りられます。ただ、生活費を稼げるぐらいの面積が借りられるかは分かりません。これも運になってきますね。

 

ちょいと前に、後輩が農地を借りて就農できたという話を聞き、農地を見に行ってきたんですが、借りれた農地は2反ぐらいかな?この面積だと売上はいくらぐらいになるの?って聞いてみたら、始めたばかりもあって春夏で10万円ぐらいとかいう話で、う~ん、それじゃあ経営的にも生活的にも厳しいなぁっていう話をしたんです。他にも収入があるらしいので、生活は何とかなるそうですが、それでも資材やその他もろもろの経費を考えたら、売上なんてあっという間に消えるだろうし、下手すれば生活費から農業へお金を出さなくてはいけなくなる。

 

農業はじめていきなり黒字化するのは結構厳しいので、就農後3年ぐらいは赤字でも仕方がないかもしれませんが、初年から黒字化するイメージが見えないようであれば、焦る必要があります。私もこの夏ぐらいまで今の経営面積で行くと黒字化するイメージがわかなかったので、ものすごく焦りました。今は農地を新たに借りられたので、その不安が少し減りましたが。

(そのおかげで、『農地がない!』っていう話もだいぶトーンダウンしてきています)

 

来年、どのくらいの人が県外から移住して、園芸カレッジに入り、就農を目指すのかは分かりませんが、すでに園芸カレッジに入ることを決めているのであれば、前に進むしかないので、農地の取得を死ぬ気で頑張ってください。とにかく声を出して『農地がない』っていう話を自治体や農林事務所に言ってください。そうしないと農地は見つからないと思います。

 

また私のようにブログで発信するのもいいかもしれません。意外とこのブログを見ている人がいるみたいで、「ややこしい人」に見られているようです。まぁ、変わった人なのは分かっているのでいいかって感じなのですが、今はこういった場所でも発信したほうが農地を借りやすいのではないかとも思ったりします。・・・敵を作りやすいかもしれませんけどね。

 

悩み事があるのであれば、早めにカレッジや農林事務所に相談すること。

そしてカレッジの同期と仲良くなってください。卒業生でも頼りになる人もいるかもしれませんが、やはり同期が一番助けになると思います。

 

来年、カレッジへ入ってくる人へ。頑張ってみてください。

それでは。