ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

質問が多く生まれる発表は良い発表だと思う

風の音と雷の音で、寝られません。(笑)

ビールを飲んでみましたが、ダメでした。

 

さて、眠れないついでにちょっと雑談。

 

そろそろカレッジの実績報告会があるころかなって感じです。

 

実績報告会の目的というのが、未だあまりよく分かっていなく、研修生の発表も見てたら、本気の実績を報告をしている人もいれば、研修期間の活動を報告している人もいます。主催者じゃないので、どちらが本当の目的なのか、分からないですね。

 

私個人が思うには、研修期間の活動を報告するというのがいいのではないかと。理由としては、本気の実績(細かいデータとか売上とか)は、発表されてもふーん、で終わってしまうからです。他人の売上や実績って、知ったところで何か役に立つことありますかね?

 

それよりも、こういった活動をしました、こういうところが苦労しましたといった発表の方が、何故?そんな活動をしたのだろう?どうして苦労したのだろう?という疑問が出て、発表後に質問をしたくなります。

データって客観的過ぎて、相手を納得させるには有効ですが、相手が話に対して興味を持ってもらうには全然役に立ちません(相手が比較対象出来る別のデータを持っていれば別ですが)。仮にデータに興味を持ってもらおうとするのであれば、そのデータの背景、どうしてそのデータを取ったのか、そのデータから何を知ったのか、そのデータが正しいことを証明する裏付けは取ったのか等、背景も話したら話が膨らみ、質問しやすくなるかと思うのです。

 

個人的には、良い発表というものは、質問が出てくる発表であることだと思っています。

 

以前、大きなQC大会を聞きに行ったとき、とあるサークルの発表の後、誰も質問が無かったので、代わりに審査委員の一人が「で、そのデータって何が言いたかったの?」と質問をしたのが印象に残っていて。たしか審査員はトヨタの役員さんだったような気がします。審査員曰く、細かいデータを取って頑張った感を出してるけど、それって必要?しかも細かすぎて読めない、分からないと、ダメ出しを言っていました。(もうちょっとやんわりとした口調で、かなりきつい言葉を言っていたのですが、かなり昔の話なので、一字一句思い出して書けませんでした。ごめんなさい。)

 

そうなんですよね、細かいデータって、プロジェクトとかで課題や問題を解決するときに扱う分にはいいのですが、QC大会のような様々な職種の人が集まる中で、そんな細かなデータを出しても、ふーん、で終わってしまうのです。

 

じゃあ、データを取らなくてもいいのか、というとそういうことではありません。特にカレッジで研修中は、データを取る癖をつけたほうがいいかと思います。データを取ることで、これは異常なのか正常なのかというのも見えてくるかもしれませんし。

発表資料として作るのであれば、細かいデータを出しても、あまり意味は無いよという話です。資料として指定されたページ数を作るために字数を稼ぐにはいいのかもしれませんが、資料が指定ページ数を大きく超えるようなものだと見るのが大変になってきます。

 

あと、データ取りの習慣が付いたら、一度自分と同じようなデータを取っている人がいないかをインターネットで検索してみてください。結構、同じようなことをしている人いますよ。データも大体似てくるので、そういったデータはどこかに提出しなければいけないものを除き、今後取らなくても良いものだと分かるようになってきます。(一般的に共通するデータになるので)

ただ、同じようなデータを取っているのに、値が大きく違う場合は、背景を調べてみてください。何かが違うはずです。そこに気が付けば、いろんな改善が生まれてくると思います。

 

最後に、去年の実勢報告会で「何を質問したらいいか分からない」と言っていた後輩がいたので、最強の質問を教えますね。それは「どういったところが苦労しましたか?」という質問です。QC発表でも質問ネタがない時に、よく使っていた最強の質問になります。どうしても質問が見つからなかったら使ってみてくださいね。

 

それでは、実績報告会が有意義なものになりますように。
新たに入校した研修生は、積極的に先輩の発表に質問してあげてね。では。