ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

雇用就業の離職率から思うこと

今、雇用就業で農業をする人が増えてきていますが、同時に離職する人も増えているらしいのです。

 

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記事は新規就農者となっているのですが、読んでみると雇用就業の話になっています。

「農の雇用事業の研修生の離職率が35.4%」とあって、かなり高い確率ではないかと思います。ただ、何年目で離職したのかが分からないので、そのままの数字を鵜呑みにするのも危険だと思いますが、2013年~2017年の49歳以下の雇用による農業従事者の総数が1万5千人増えたとあるのですが、新規雇用就業者の数は毎年だいたい7000人なので、2万人以上増えてなきゃおかしいので、それを考えると就職してそんなに経たないうちに離職しているのではと推測できます。

 

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で、何がいいたいのかというと、雇用就業で就農した場合、希望通りの環境ではなかったというところで辞めるという人が多いようなのです。前回の記事でも書きましたが、仕事で選んで就職すると、思っていた仕事とは違うことをやらされることは往々にしてあります。なので、仕事を基準に就職するのではなく、給与なり福利厚生なり、労働契約で結ぶことが出来る内容で就職先を選ぶべきなのです。

 

あと離職した理由を把握していない事例もかなり高いようで、個人的に無理やりやめさせているといった事例もあるのではないかと推測しています(そういったうわさもちらほら聞くので)。なぜそう思うかというと、研修生を雇うと毎年補助金が下りるのですが、それも確か3年ぐらいで、それ以降は補助金が下りなくなります。そうすると雇っていると負担になるところはうまく切り捨てるようなことをしているのではと、邪推してしまうのです。

 

若い人は、辞めても他のところに就職できる可能性はありますが、年齢がそこそこいっている人、40代の人は特にですが、農業で雇われたあと離職した場合、次の就職先が見つからない可能性が高くなると思うのです。

なので、30代前半までの若い人であれば、雇用就業もアリかもしれませんが、30代後半以上の年齢の人は、よほどのことがない限りはお勧めできません。

 

雇用就業でうまくマッチングする人もいます。でも、うまくマッチング出来ない場合もいます。そして年齢が高くなればなるほど、再就職はしにくくなりますので、若い人以外で農業で就職したいのであれば、今の仕事をしながら農業が出来ないかどうかをまず考えたほうがいいかと思うのです。今の仕事じゃなく別の仕事をしたいのであれば、今の仕事をしながらハローワークに通ったほうが、研修を受けるよりも時間を無駄にしないと思うのです。農業よりも時間を大事にしてほしいのです。

 

最近の雇用就業者の増加に、不幸になる人が増えてしまうのではないかと思ってしまうのです。

それでは。