雪、止みました。少し温まってから、梨畑に向かいます。
さて、昨日YouTubeで「将来、食料不足になる」っていう内容の動画があったので、少し見てみました。ちょっと動画が長かったので、冒頭の少しだけしか見ていなかったのですが、その動画の投稿主の話だと何故食料不足になるのかというと、資材や肥料等、原材料費が高騰することで、生産できなくなるから食料不足になるという話でした。
結論から言うと、将来、食料不足になるかならないかは分からないです。
個人的には資材や肥料が高くなっても食料不足にはならないと考えていて、仮に食料不足になるとしたら以下の二点のどちらかが発生しないと無理かなって思っています。
- 海外との物流の途絶
- 石油等、エネルギーや資源を売ってもらえなくなる
1番は海外からの物流が途絶えることで、海外から入ってくる食料が入ってこないことで国内の食料が減るだろうし、資源やエネルギーが入ってこないことで、国内での生産が出来なくなります。(農業も含めて)
2番はそのまんま。石油やエネルギーがなければ、機械を動かすことが出来ないので大量生産は不可能になります。また作った農作物を都会に運ぶ手段がなくなります。
たまに無農薬、無肥料による農業が出来るよっていうバカな人がいますが、それが仮に出来たとして、石油が無い状態で生産した農作物をどうやって運ぶのかっていう問題が出てきます。
なので、今、日本がかかえる問題で最大の問題は、エネルギーの確保だったりします。食料についてはもっと下だと思ったりします。
資材や肥料が高くなることで、農作物がつくれなくなるのは、以下の理由があるから。
- 原材料のコストを価格に転嫁できない
- 農業しか収入源がない
この2点があると農業を続けていくことが不可能になります。なので、賢い農家さんはこの2つの問題点のうち少なくとも一つをなくすことを考えています。で、これが理解できない農家さんは動画主が話していた通り、農業が出来なくなり廃業・・・という形になるかと思います。
商品価値を高めて価格を高く設定したり、お客様とつながることで価格のコントロールが出来る農家さん、もしくは加工品や6次化で農業以外の収入を作ったり、趣味や副業等、いわゆる半農半Xや兼業農家のような農家さんしか今後生き残れなくなってくるかと思うのです。
エネルギーや資源が日本に入ってくる限りは、そうそう食料不足になることはないかと思います。問題の本質を見誤ると、「食料自給率を上げるために農業をやるんだ」っていって農業界に飛び込んで、市場に出回る農作物が飽和状態で全く農作物が売れないということに気が付いたときには、時すでに遅し・・・っていうことになりかねません。
YouTubeで有名なインフルエンサーが言っているからといって鵜呑みにするんじゃなく、よく調べてから行動をしてほしいなぁって思ったりします。先の動画で「食料自給率を上げるため、農業をはじめるために研修生になりました。」っていうコメントがあったけど、こりゃ思いっきり失敗するタイプだなぁなんて思うのです。
・・・動画主は今後2~3年のうちに食料不足が起きるという話をしていたので、起きなかった場合は、ちょっと笑えますね。まぁ、絶対に食料不足が起きないとは言い切れない要素はあるので、今、動画主に対して嘘つきとは言えないですが。
それでは。