ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

見積もりを取るたびに値段が上がっていく

急に寒くなってきました。

 

昨日の里親さんとの食事の時に、新規就農者の事業計画がなかなかうまくいかないという話がありました。どうも最近の資材費の高騰で、設備の見積もりを取るたびに値段が上がるので、そのたびに計画の修正をしなければならないとのこと。で、地元の県会議員さんに相談をしたところ、9月の県議会定例会の席でその話をしてくれたとのこと。

YouTubeにその県議会定例会の動画があるので探してみてください。😅

 

で、この現象って実は私の時にもありました。私の時の場合、消費税が10%になった影響で、見積もりを取るたびに設備の価格が上がっていくという感じです。まぁ、今の物価上昇に比べたら大したことないかもしれませんが、それでも見積もりを取るたびに数十万円単位で値段が上がるので、いろいろと購入を諦めたものもあったりします。

 

それはおいといて。

 

補助金等の充実で、農業をしたいと思う人にとって、農業をするためのハードルは大昔に比べたら下がってきています。ところが最近は物価の上昇による設備費の高騰や補助金の条件変更、融資条件が厳しくなるといったことが起きていて、私が就農した時よりも少しずつ厳しくなっている感じです。

これは私が就農した年から変化が起きていて、公庫から融資を受けられなかったので就農をあきらめた後輩もいたり、事業計画が認められなかった後輩もいたりします。

 

自己資金が潤沢にあって、かつ農地も持っていて、かつ販路も確保しているっていう人以外で、「農業をしたいのだけど」っていう相談に対しては、私は「やめておけ」っていう派だったりするのです。

 

で、見積もりのたびに値段が上がっていくことに対しては、一つだけ対策があったりします。それはちゃんと買うからこの見積もりより値段を上げないようにしてくれって最初にお願いをするというものです。見積もりには有効期限があって、だいたい3か月ぐらいが一般的なのですが、実際に事業を実行するときには資材の高騰で値段が上がるかもしれないということであれば、あらかじめそれを見越して値段を上げた状態で見積もりを出してもらいます。そして再度見積もりをお願いするかもしれないが、その時は今の見積もりより値段を上げないでくれと念を押しておきます。

 

こうすることで、事業計画がやや立てやすくなったりします。ちょっとでも安くしようとして見積もってもらうと、逆に何度も見積もりを取ることになるのでそのたびに計画を見直す必要が出てうまく進まないといった事態にもなります。(このあたりはテクニックが必要だと思います。補助金を使って就農した人が身近にいるのであれば、その人に相談するのが一番だと思います。←私を除く😅)

 

実際に設備の金額が決定するときは入札の時になります。その時は見積もりよりやや値段が下がった感じになるかと思います。

 

でも、まぁ、計画さえしっかり立てたうえで設備費がだいたい1000万円前後であれば、自己資金があまりなくても、公庫なり他の金融機関からお金を借りられたりするので、何とかなるとは思うのですが😅

 

それでは。