ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

(現時点の)私が予想するこれからの農業

朝です。今日の夕方は鍋会です。準備を急ピッチで進めています。

・・・その割にはブログ書いているんですが。😅

 

鍋会に参加したい人はお声掛けください。お昼までにお声掛けしてくれた方の分の食材は用意しようと思います。それ以降は食材が用意できないと思いますが、まぁ、おそらく余るだろうと思いますので、一品だけ食材を持ってきてくれたら大丈夫かと思います。

 

さて、これからの農業についてどうなるのか?という私なりの予想です。

これ、昨日丘陵地支援センターでもちらっと話したことなのですが、これから農業するのはかなり難しくなってくるのではないかと個人的には考えています。難しくなってくるというのは、農産物の価格が上がらないというよりも気候と災害、あと病気と害虫、鳥獣害です。

 

気候については、年々、集中豪雨の頻度が増えてきています。昨年については、道路が一面冠水するぐらいの豪雨がありました。支援センターで、その対策はどうするの?と聞かれましたが、えっ?そこら中冠水しているのに、水を逃がせるところあるの?と逆に聞いたぐらいです。海まですべての水を流せるような溝を個人で作れるのであれば対策可能ですが、数キロ先まで溝を掘れるのかという問題と、すべての水を流せるだけの深さと幅のある溝が作れるのか?ということろで不可能だと感じてます。まぁ、絶対に無理とは思いませんが、実現性は限りなく低い・・・😅

あとものすごい暑さ。体温と同じもしくはそれ以上の気温の日が増えつつあります。植物がうまく育つのかという以前に、そんな暑さでまともに働けるのかという問題もあります。まぁ、今年は冷夏になるのではないかと予想しているので、昨年よりかは涼しいかもしれませんが、それでも異常な暑さの日はありそうです。

それと真夏の雹。これも変な話で、真夏なのに雹が降ることも増えている気がします。ひどいところだと雪すら降る所もあります。急激な気温の変化に耐えられる農業がまだ存在していないので、ハウスで作物を作ろうが、うまく作るのが難しくなってくると思います。

 

次に災害です。大雨による災害は先ほど書いたので、それ以外だと地震です。先日の能登半島地震でも分かるかと思いますが、一度大規模な災害が発生すると立て直すのが難しくなります。地震も年々増えてきている感じがしますね。南海トラフ地震もそろそろ起きるのではないかというところで、日本の中で安全な地域はほとんどないように感じます。

 

次に病気。昨年、火傷病が中国で発生したということで、梨農家さんはだいぶあわてて手持ちの花粉を処分したと思いますが・・・最近、日本であまり発生していなかった病気が増えてきている気がします。それに対応する農薬が出来ればいいのですが。😅

害虫もそうですね、海外の虫が日本に広まることで、ものすごい被害が広がっています。農薬が効かないことが多く、ほぼ泣き寝入りです。

 

鳥獣害の被害も増えています。特に最近増えているのはシカとイノシシ、熊あたりでしょうか。狩猟免許を持っている人がどんどん減っていっているので、大型の動物はますます増えていきます。

 

という環境面で、日本の農業はかなり厳しくなっていくのではないかと思います。

もし就農を考えている人がいたら、まず就農しようとする場所の選定が農業がうまく行くかどうかの分かれ道になると思います。

目安としては、自分が作りたい作物の産地と言われる場所が一番安全です。そういったところでは、地域が協力をして対策をするので、被害があったとしても復旧も早かったりします。

・・・ちなみに福井県の農産物で産地と言えるのは・・・梅ぐらいでしょうか?それ以外の作物で就農する場合は、自分で何とかするしか方法がありません。

 

農産物の価格については、やや上がっていくでしょうが、農家の収入が大きく増えるというところまでいかないのではないかと思います。今は供給のほうが大きいので、どちらかというと価格を下げないといけない感じなっているはずなので。

とあるYouTube番組では、これから先、需要が供給を上回るっていう話がありましたが、まずそれはあり得ないです。何故なら食料の需要は人口と相関関係にあるから。人口が増えていくのであれば、需要が増えていく可能性があるかもしれませんが、人口は加速度的に減りますからね。本来であれば供給量を減らしていかなければいけないのに、どちらかというと供給は横ばいもしくはやや減少という状況なので、食品の廃棄量だけが年々増えていく感じになるのではないかと感じます。

 

あと農産物の生産性は年々向上しています。農家の数が年々大きく減っているのに、生産量はやや減少程度なのは生産性が向上しているからです。これから先は、すでに大規模化している農家、法人が生き残っていくので、新規就農者で生き残れる方は限りなく少なくなってきます。

 

昨年ぐらいから農業業界は大きく変わってきた感じがします。どちらかというと戦国時代に入ってきた感じで、体力のないところからどんどん辞めざる負えない感じになると思います。

 

なので、今、若い人には農業をお勧めできないのです。もし将来稼ぎたい、自分のスキルを伸ばしたいのであれば、能力を伸ばせられそうなところに入るのがいいかと思います。農業だとスタートアップだったとしても、よほど個人の知名度が出ない限りは、次の高収入の職が見つかることはありません。まず自分のスキルを伸ばせるところを探すことが先決です。もしくは身につけたいスキルを得られるところですね。どうしても農業というのであれば、販売や営業もやっているところかな?販路開拓のスキルが出来れば、独立しても生き残りやすいのでいいかもしれません。

 

それでは。