ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

就農地を決めるには

このあいだの飲み会で、今の研修生でまだ就農地が決まらない人がいるという話題があったので、少しだけ自分の経験をもとに話しようと思います。

私の場合、福井へ移住してどこで就農するかは全く決めていませんでした。やりたい作物もこれ!って決めていなかったので、最初の1~2か月はカレッジ卒業生の先輩に会いに行って話を聞いたりしていました。

まぁ、福井へ移住するきっかけを与えてくれた、カレッジ卒業生のMさんから「トマトはいいよ~」と勧められていたので最初はトマトを作ってみたかったのですが、トマトは遅くても2月中にはカレッジに入校していないと栽培できないらしく、4月入校の私はトマトを栽培することが出来ないので、何を作ればいいのかわからくなっていました。
(本当は1月に入校する予定だったのですが、交通事故で動けなくなっていたので4月入校になったのです)

そんな時に、友達がスイカの栽培をしていて、ほとんど何の作業もなかった私は友達のスイカのお手伝いをするようになっていました。そこから農林事務所の普及員の方がスイカの栽培をしている農家さんを訪ねて、分からない事とか聞きに行きましょうと誘ってくれたのが、現在の三国町加戸地域で、農家さんは将来私の里親さんになってくれる方でした。

イカ作りを教わるうちに”作ってみたい”という気持ちになって、本来ならば春に作るスイカを夏からハウスで作ってみることに。収穫は9月下旬だったのですが、その時はまだまだ暑く、収穫した小玉すいかをイベントで売ったら飛ぶように売れたのが印象的でした。
はじめて作物を作った(作れた)という嬉しさと、売れた!という驚きで、スイカを作っていきたいと思ったのです。

就農地を本格的に決めたのは、9月。普及員の勧めでスイカの栽培について聞きに行っていた、現在の里親さんがいるこの地になりました。

で、ここまでで何が言いたいのかというと・・・
私が就農地を選んだというより、人の縁で就農地が決まった感じがするのです。この地じゃなきゃこの作物は作れないとか、ここじゃなきゃ補助金がもらえないとか、ここじゃなきゃ土地が無いとか、そういったもので選んだというよりかは、この人に教わりたいとか、ここに住んでみたいとか、そういった要素で決まった感じがするのです。

今、就農地が決まらない研修生は多分、人を頼って流れに任せるということをしていないのではないかと感じます。良き出会いは良き結果を生み出します。今からでも遅くはないので、まずは身近な卒業生を訪ねてみてはどうでしょうか?何かきっかけが出来るかもしれません。
頑張れ。

それと・・・
10月下旬に、バスツアーがあるみたいです。

令和2年度 福井の園芸体感!バスツアーを開催します(10月24日~25日) | 福井県ホームページ

私もバスツアーに参加をしたのですが、その時に出会った卒業生の方の連絡先を聞き、福井へ移住後、その卒業生を頼っていろいろと聞きに行きました。
バスツアーではいろんな施設や圃場を見せてくれますが、本気で福井で農業をしたいのであれば、人との出会いを大切にしてください。バスツアーで見せてくれる施設や圃場は成功した企業や農家さんです。見ることであこがれや将来の目標になるかもしれません。しかし言葉は悪くなりますが就農するという最初のステップには何の役にも立ちません。それよりもいいなぁと思た人がいれば、その場で連絡先を聞くことです。大規模農園をしている企業の社長さんでも、成功している農家さんでも。
福井へ移住した時に彼らを訪ねてください。何かしらのきっかけが出てくるはずです。
とにかく連絡先を聞きまくること。これが大切だと思います。

もちろん私を訪ねてきてくれるのもいいですが・・・あまり参考にはなりませんので、悪しからず。(笑)

それでは。