所得税、消費税ともに確定申告を終えました。
今、申告したデータと去年のデータを見比べて、いろいろ考察しています。
確定申告を終えたので、恒例の?決算書を公開します。
いちおうお断りを入れておきます。うちの場合、事業と家計の財布を分けているので、決算書ではすべての資産が分かりません。決算書でわかるのは農業での資産や損益のみです。なので、決算書を見てあまり心配をされませんように。😅
その前に昨年の決算書のリンクを張っておきます。
令和5年の決算と比較してもらえれば、いろいろ気づくこともあるかもしれません。
私なりに気づいたことをちょこちょこ書いておきます。
まずは損益計算書から。
売上は昨年とほぼ変わらず。大根は売上を減らしていますが、梨が思った以上に売上が良かったためカバーできた感じです。今年から梨が無くなるので、注意が必要ですね。
大根の売上が減った主な理由は、出荷量が減ったからです。一昨年は2.5反でしたが昨年は2反だったのもあり、収量がその分減った感じですね。大根を加工ではなく青果に回せば売上が上がったのでは?という話もあったのですが、反当り6トンという目標があったので、最低限それだけの量は加工用で出荷しないと信用が無くなります。そのため、目標に対してギリギリかもという状況になった時に、青果への出荷は諦めた感じですね。
梨は幸水についてはカラスやムクドリの被害が大きく、またあまり美味しくない実であったので、出荷量は大きく下がりました。その次の豊水が今までで一番の出来でした。同じ圃場で育てているのに、この差は何?って感じです。推測なのですが、幸水は出荷前にたくさん水を与えないと甘みが少ないのではないかということと、豊水は幸水とは逆で水を減らすことで甘みが増えるのではないかと。まぁ、あくまでも推測ですが。😅
すいかについては、7月の大雨で半分ぐらいのすいかが腐ってしまい、出荷できなかったのですが、高値が付いたことと、摘果をあまりしなかったので玉数がやたら多くなったため、昨年よりやや売上が下がった程度で終わりました。今年は面積を1反分増やすので、目標としてはスイカだけで売上400万円越えですね。がんばるぞ。
補助金やポイント収入が減っているので、合計の収入は昨年より20万円減った感じになりました。
経費についてですが、大きく増えたのは農具費です。これは昨年の冬の大雪で梨棚が倒れたので、棚を修理するための工具や、動噴のホースを修理する工具など、高価な工具の購入が多くなってしまったためです。今年は減るかな?でも、圃場の排水対策をしていきたいので、それに関する工具をそろえていこうと思うので、もしかしたら昨年より増える可能性がありますね。
肥料費が大きく減っていますが、これは梨畑を手放すことを決めたため、梨用の肥料の購入が減ったからです。
共済掛金の減少は、ハウスの火災保険を解約した為。保障の基準となる評価額が4分の一以下になってきたので、保険をかけていてもメリットがあまりないなぁというところからです。それにハウスが壊れた場合、農業を辞める言い訳にもなりますし。😅
修繕費は、一昨年は軽トラの修理というイレギュラーがあったため。昨年の修繕はトラクターのロータリーの刃が折れた修理ですね。
果樹等の育成費については、梨畑をやめる(すべて伐根する場合)場合の処理方法で後日、ブログにて書こうと思います。次に人に梨畑を引き継いでもらう場合は、また違う処理になると思いますが、まぁ、それは他の人にお任せします。
次に貸借対照表です。
貸借対照表については、令和4年の表を見なくてもいいのでいいですね。昨年一年間の資産や負債の動きを見てみます。
未成熟の果樹については、梨畑を手放したので期末でゼロになりました。
貯蔵品は農薬が大きく増えてきています。これはすいかの面積が年々増えているので、それに必要な農薬を準備するのですが、結局使わなかったものが溜まっている感じです。在庫を減らせるように、何か仕掛けを作らなければいけません。
貸付金については、出来るだけ減らすようにしました。これは事業からの貸付金で事業主が私的に使うケースが多いとのことで、あまり良くない経営であると指摘されたためです。ただ、資材の多くは事業主の立て替え払いで購入していて、手持ちの資金が無かった時に、貸付金として購入費用を確保していた感じです。これも出来るだけやめていかなければいけませんね。
開業費はここでゼロにすることにしました。開業費の処理の仕方についても、のちほどブログに書こうと思います。
昨年より公庫への返済が始まったので、借入金が少し減っています。私の場合、3年据え置きの4年目からの返済ですが、規模拡大が難しい、怪しいといった場合は、規模拡大できるチャンスを増やすためにも、返済開始を出来るだけ遅らせて手元資金の確保をした方がよいと感じます。これも今になって分かったことですね。
元入金が増えてきています。負債+純資産の数字が資産を超えてしまったため、やむなく事業主貸を使いましたが、元入金を減らすには事業主貸を増やすか、所得を赤字にするしか方法がなさそうです。
元入金は資本金と利益剰余金の2つの特性を持つようです。
来期の元入金(期首)は、元入金(期末)+事業主借-事業主貸+所得で計算するとのこと。元入金が大きくなればなるほど、事業の価値が増えます。
それでは。