ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

資金繰り表の作り方-その6-

前回の続きです。

 

kadonoyanasan.hatenablog.com

 今回は雇用労賃です。私の場合、雇用労賃の出し方はカレッジで学んでいません。経営シュミレーションという座学で経営試算や資金繰り表についてを学ぶと思いますが、さらっと説明するといった感じなので、いざ作るときはかなり大変だと思います。
もし分からなければ、農林事務所の担当普及員に聞くといいでしょう。

作付面積を増やしていくとどうしても一人では時間的に作業が追い付かなくなる時があります。そんなときに人を雇って作業を進めるのですが、就農前だといつのタイミングで人を雇うべきか分からないと思います。そんなときは作業ごとの時間を調べ、作業量が増えるタイミングを予測していきます。

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作業ごとの時間(10a当たり)

上の表は福井県の耕種基準に載っているものをそのまま使っています。耕種基準は福井県内の代表的な農家さんの経営を、各地域の農林事務所が調べてまとめたものです。気を付けてほしいのが、福井県内はどこでも同じ環境ではないということ。地域によっては作り方が違ったりしますので、当然、経費や作業時間も変わってきます。よって就農先が決まったら、その地域にあったデータを調べて経営試算等に反映させる必要があります。

10a当たりの作業時間が分かれば、作付面積でおおよその作業時間を割り出します。

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50aの場合

すると5月下旬から6月上旬にかけて作業量が増えて、時間が足りないことが見えてきます。ちなみに一か月を上中下の3クールに分けられています。1クール当たり10日間と考えてくれたらいいかと思います。

この表では1クール80時間までは自分一人で作業が出来るとしています。(8時間/日)
80時間を超える時間が、人を入れないと作業できないことを表しています。
雇用が必要なのは、4月、5月、6月としました。4月は作業時間は少ないのですが、定植を出来るだけ少ない日数に抑えたいのと、トンネルかけ作業が一人では、やりにくいので、人を入れると計画しています。

以上を踏まえて、雇用労賃の支払いタイミングを以下の表のようにしました。

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月ごとの経費(スイカ

以上でスイカの経費の表が出来上がりました。他の作物についても同じようなやり方で作成していきます。

次回は、共通経費を作っていきます。
それでは。