昨日は一日スイカの定植をしていました。
最初にトンネルを作ってから、定植時に風下側の裾だけをあけて定植。終わったらトンネルポリをかけて、土で固定していきます。
近所の人からも「何でそんな手間のかかることをしているのだ?」と聞かれます。定植後にトンネルを作っていけば定植前に裾をあける手間なんてなくなるので、トータルの作業時間を考えれば、近所の人の言う通りなのです。
ただ、工場の生産管理でも使う「仕掛品の滞留時間」を考えた場合の時間を考えると、先にトンネルを作ったほうが滞留時間は短くなります。
この場合だと、仕掛品はスイカの苗と仮定します。引き取った苗を出来るだけ早く定植してトンネルの中に納めれば、スイカの苗に与えるダメージは少なくなっていきます。
つまり引き取った苗を、ハウス等の一時置き場に滞留している時間が短ければ短いほど、良いと考えるのです。
ざっくりとした時間ですが、40本のスイカ畝を作るとき。定植(穴をあけ、薬を入れ、苗を入れて、土でかぶせるという工程)でだいたい1時間程度。トンネルを作る作業(支柱を立てて、トンネルポリをかぶせ、両側の裾に土をかけていく)にだいたい1時間半ぐらい(風が無ければ)かかります。
トンネルの片側をあけるのにだいたい10分。トンネルの片側に土をかぶせていくのに、だいたい40分
作業終了の基準は、定植してトンネルが完成した時。作業スタートとして考えるのはスイカ苗の滞留時間が発生した時とします。
トンネルを作っていない場合は、スイカの定植+トンネルの作成という工程があるので、合計2時間半かかることになり、それが単純にスイカ苗の滞留時間と仮定します。
トンネルを予め作った場合は、スイカの定植+片側の裾あけ+片側の裾を閉じ土をかけるという作業になるので、合計1時間50分となり、それをスイカ苗の滞留時間と仮定すると・・・やはりトンネルを予め作っていた方がスイカ苗には負担が少なく済む感じがします。
前日までのトンネル作成時間を含めたらトータル時間では3時間20分となってしまうのでトンネルを後から作ったほうが作業時間は短くなります。
また風があると、一人でトンネルを作るのが難しくなります。2人以上いれば作成することも可能ですが、一人で作業する場合は早く終わらせられる方法よりも、失敗しにくい方法を取る方が作業を進めやすいと考えます。
それでは。