久しぶりにブランデーを飲んだら、爆睡してしまいました。
さて前回、経営の安定化についてちらっと話したのですが、個人的にはお金の知識・考え方が軌道に乗るか乗らないかの分かれ道だと思います。農業の栽培技術や販売とかはお金を増やすためのいわゆる攻めの話なのですが、お金の知識・考え方は守りの話です。守りがしっかりしていたら、攻めが貧弱でも、長く攻められるので、うまく行く確率がぐんと上がると考えます。
農業系YouTubeを見ているとそういった話をする方は少数で、経営の安定化という話をするとだいたいが作物の選定や農地選び・・・っていうのが出てくるのですが、お金の話と事業計画・シミュレーションについての話をする人はあまりいません。
ものすごく重要なのですが、ものすごく地味なので見向きもされないのかもしれませんね。
新規就農を目指す人には、まず家計簿を作ることをお勧めしています。家計を把握することで、必要な生活費が見えてきます。生活費が足りなくなれば、経営が出来なくなりそこでゲームオーバーになります。まずは生活費を死守しなければいけません。
家計簿をつけるときは、1年以上つけること。季節ごとに支出しなければいけないものもあるので、そういうのも把握する必要があります。
一年間の生活費が把握出来たら、収入がなくても生活できる期間を調べます。理想は2年ぐらい生活できるぐらいの貯えがあればいいですが、最低でも半年分はないと、厳しいのではないかと思います。
研修期間中は家計簿だけでいいです。就農したら農業用の帳簿を作り、家計簿と分けて管理します。ここで重要なのがいくつかあります。
- 補助金は農業(事業)に入れること
- 補助金で支払えるもの(特に家賃の補助金関係)は経費として計上すること
- 利益が出るまでは、農業で得たお金は家計に入れない(補助金も含めて)
- どうしても家計のお金が足りない場合は、農業からお金を借りるという形で帳簿をつけること
- 4番の逆で、農業のお金が足りない場合は、家計からお金を借りるという形で帳簿をつける。ただし、返済できる目途がある場合のみ。目途が無いのであれば、農業から早期撤退すること。
3~5番は、やってみると結構きついかと思います。私の場合は、アルバイト等で生活費を稼いでいるので、補助金を生活費で使わないようにしています。
ここで重要なのは家計をどう守るかで、家計を守れないっていう状態に早く気が付かないと、農業から撤退もかなり大変になると思います。まぁ、独身で家族がいないのであれば、死ぬまで頑張るっていう方法もあるかと思いますが・・・。
それでは。