ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

もう一つの縛り、「お金」

里親制度は新規就農を目指す人にとって、とても良い制度なのですが、それを逆手に取っている人もいるので、どうしたものか・・・と考えることもありますね。

どんな良い制度でも、抜け道があるので、悪意を持って利用しようと思えば、悪いことに使えます。今回のケースも里親という立場を利用して、欲を出したんだなぁ~と思う話でした。

 

こういうのって、制度でどうにかできる話ではないのですよね。残念ながら。

正直、里親制度も、新規就農支援も辞めてくれたらいいのに・・・と、個人的には思ったりします。こういった話を聞くたびに、吐き気がするし・・・クソみたいな人間しかいないのかなんて思ったりするのです。

 

とはいえ、就農を目指す研修生側も、クソみたいな人はいるので、お互い様だと言われても仕方がないかなって思ったりもします。どうしたもんでしょうね。

まぁ、私にはどうにも出来ないので、自分を守ることだけに集中しようと思います。

 

さて、自らの行動を縛られるものとして里親さん以外にも、「お金」というのがあります。

かくゆう私も、補助金を頂いているので、農業を辞めたいと思ってもすぐには辞められない状態だったりします。まぁ、全資産を売却出来たら、返せなくはないので、本気で辞めたいと思っていたら辞められないこともないのかなって思いますけど。😅

でも、農業が嫌いっていうわけでもないので、他人にあまり干渉されなければ、だらだらとでも続けられるので、補助金の返還義務期間が終わるまでは農業を続けていけるかなって思っていたりします。

・・・っていうと、周りの農家さんに対して失礼かな?まぁ、いいか。どちらにせよ、私は嫌われていると思うので、ここで農業をしていても規模拡大は期待できないでしょうし、規模拡大できたとしても一緒に働いてくれる人は集まることはありません。なので、農業を続ける意味はすでに詰んでしまっているといってもいいかと思います。

(なので、~さんはこれだけ売上が上がったとか言われても、へぇ~としか思わないのですよ。もう冷め切っている感じですね。😅)

 

話が脱線しました。

「お金」による縛りは、今回の新規就農予定者の方にも存在しました。事業計画と生活です。事業計画でのお金の縛りは、就農後5年たった時に所得が300万円?になるようにするというもの。この縛りがあるので、里親さんが貸してくれる予定だった土地とハウスの賃料が3倍になっても、借りないと達成できないのではないかということを思ったそうです。

 

あまり大きな声では言えませんが、事業計画はあくまでも計画です。計画上、所得300万円以上達成できるとなっていても、実際には達成できないことが多いです。それはどうしてなのかというと、昨今の物価の上昇と増税です。正直、5年先まで正確に予測することが出来ません。ましてや自民党が政権与党である限り、際限なく増税してくるはずなので、所得は予測以上に減ることは確実でしょう。そんな状態では計画自体立てることが不可能です。

 

逆を考えると、そもそも5年後の状況が予測するのが難しいのですから、計画自体達成出来なくても普通であるって思うのです。

とりあえず計画上、目標の所得額になるように設定すればいい話で、達成出来なくても気にしなくてもいいと思います。

 

問題は生活に係るお金です。この縛りはなかなか逃げることが出来ません。何せ自らの命がかかっているわけですから。

 

新規就農者の場合、確実に利益が出せる見込みがあり、それで生活が出来そうであれば気にする必要はないかと思います。ただ、利益を出せる見込みがない、利益が出ても生活費にまで回らない場合は、生活用のお金をどっかから持ってこないと詰むことになります。

 

長田さんのお父さんも話されていたことですが、農業は儲かりません。この言葉の意味が理解できていたら、農業だけで生活するというのは諦めないといけないことが分かるはずです。最初から農業以外で稼ぐことを考えること。農業だけで生活するためには、相当時間がかかるはずです。運よく短期間で出来る人もいるかもしれませんが、それは稀です。まず農業以外で稼ぐ手段を持たないと農業をあきらめないといけないという事態になると思います。

 

それでは。