ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

思いが伝わらなかったんだろうなぁ

今日は暖かいですね。

昼から晴れるかな?と思いましたが、外に出た瞬間、暗くなってきました。

今日は外に出るなという神様からのお告げのようです。

 

さて、黒瀬さんに嫌われたかな?と思うことが2つあって、その一つは一つ前のブログに話したとおり、農業グループについてです。まぁ、私としてはこういうことがあったよという話をしたつもりだったのですが、マイナスに受け止められたかもしれません。

プラスに考えれば、グループ内のパワーバランスを崩さない何か仕組みを作れば、仲間が離れないグループが作れるはずです。頑張ってほしいものです。

 

で、もう一つ、黒瀬さんに嫌がられたかな?と思ったことがあって。

 

それは事業計画をつくるときにカレッジや行政がどれだけ新規就農者の生活について見ていたかという話です。私の時はどちらかというと就農5年目で所得250万円を達成できる計画であれば書類が通った感じです。今はもう少し厳しくなっていると思いますが、それでも生活の計画のところまでちゃんと見ているのか?というと今も生活の計画についてはあまり見ていない気がします。

 

黒瀬さんとの話の中では言わなかったのですが、私が最初に事業計画を立てた時に、金融公庫の人から何だこの計画は?と言われ相手にされませんでした。公庫からの資金借り入れが出来なければ、設備を購入することが出来ないので計画自体が無効となります。また公庫が融資しないと判断すれば、県や市から事業計画の承認が下りないというシステムでした。(公庫も県や市から事業計画の承認が無ければ融資できないというスタンスだったので、卵が先なのか鶏が先なのかみたいな、誰が先に許可もしくは承認するのかでもめていました。変な話ですけど。😅)

計画自体を見直したところ、個人的には特に悪いところはないと感じたのですが、農林事務所でいろいろ見てもらったところ、就農後5年目はいいとしてそれまでどうやって生活するの?というところが見えていないのではないか?という指摘をもらいました。

 

生活自体は、手持ちの資産の取り崩しと親からの支援(建前上)で何とかなると思っていたので、農業での利益はすべて事業への再投資に回すつもりで計画を立てていたのです。(現在も農業での利益はすべて再投資しています)

その資産(負債も含めて)がいくらあるのか事業計画では全く見えないので、資産(負債も含めて)の総額もそうですが、親からの支援や月々の収入がいくらあるのか、毎月の生活の支出は幾らなのか等、すべて洗い出したうえで、5年間のキャッシュフロー表を作成して福井市内の金融公庫事務所に乗り込み、偉い人に直談判して融資の許可を得たのです。まぁ、ここまで出来たのは農林事務所の小林さんのおかげなんですけどね。今でも感謝しています。

 

で、私の場合は偶然にして生活に関して大丈夫だよと客観的に分かる資料作りが出来たので、融資をしてくれることになりましたが、今の研修生でここまで作っている人は限りなく少ないのじゃないかと感じます。何故ならば、農業以外の仕事を一生懸命しないと生活がままならない人が多い感じがするからです。ちゃんと生活に対しての計画を立てていたら、どれだけアルバイトをしなければいけないのかが見えてくるので、あまりにもアルバイトに時間がとられるような計画であるならば、厳しいですがその時点で就農は無理だよと言ってあげなければいけません。(この辺りの計画の立て方を本当は後輩へ伝えていきたかったのですが、カレッジとの関係も断ってしまったので伝えることが出来なくなりました)

そうそう、まだYouTubeにカレッジ実績報告会での私の動画が残っているはずです。公庫との話について少しだけ話しているので、興味のある方は探してみてください。

 

で、どうして生活に関して厳しく見なきゃいけないかというと、県外から移住してきた人は特に生活に行き詰った場合、夜逃げをするか自殺するかの2択になりがちだからです。県内出身で就農した人は、生活が苦しくなっても近くに親戚や頼れる人がいるケースがあるので、案外何とかなりますが、県外から移住してきた人にとっては即死につながってきます。これ、冗談に思う人がいますが、笑い事ではなくマジでそうなりますよ。それだけ移住して農業をすることは生死と隣り合わせなのです。

 

新規就農者で幸い自殺した人は聞いたことがない(家の中で死んでいた人がいましたが、それは病死ではないかということで自殺という扱いにはなっていません)のですが、夜逃げをした人は何人か聞いています。夜逃げならばどこかで生活しているでしょうからまだいいですが、これから先死を選択する人が出ないとも限らないので、私としては農業よりもまず生活が出来るのかを、本当は就農前に行政がチェックしてれるといいなぁと思っているのです。

 

で、話が思いっきり脱線してしまいましたが、黒瀬さんが嫌がったのは、黒瀬さん自身も就農時に行政から「生活は出来るのか?」と問われたこと。特に彼女は若い女性ということもあり女性ならではの問題も行政から問われ、嫌な思いをしたといいます。彼女は親が農業もしているし、親元で生活をしているので、はたから見れば生活については大丈夫だろうと感じるのですが、それでも生活は出来るのか?農業を続けられるのか?ということを問われ続いたとのことでした。なので、今の研修生はちゃんと行政のチェックが入っているという主張だと思うのですが、そこについては私は懐疑的で彼女の話に否定的だったです。もし彼女の主張通りちゃんとしているのであれば、何故私のところに相談に来る人がいるのか説明できないからです。

 

彼女が就農時、苦労したのは分かります。誰しも就農が楽であったということはありませんから、苦労したことについては理解できるのです。ただ行政がちゃんとしているのかどうかという点については、意見の相違があった感じですね。まぁ、私としては行政がちゃんとしていないからちゃんとしろ!というつもりはなく、どちらかというと行政では手に負えないのではないか、本当は周りがしっかりしないといけないのではないかと考えているのです。そのあたりは多分伝わっていなかっただろうなぁ・・・😅

 

まぁ、そんな感じで黒瀬さんからしたら、めんどくさいやつに見えたかもしれませんね。😅

 

あと、とあるYouTube動画を見てて思ったことですが、私が彼女に話を聞くだけで、彼女に対してメリットのあることをしてあげられなかったなぁと反省しています。どうせ会うのであれば、彼女に対して何かメリットのあることが出来たら良かったのですが、何もなかったので・・・。

LINE交換をしたので、彼女や彼女のグループにメリットがありそうなことがあればあとでそういった情報を伝えることでチャラにしようかなと思いましたが、時すでに遅し。どうも人づきあいが下手ですね。黒瀬さん、本当にごめんなさい。

 

それでは。