ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

先輩たちの経営次第で融資の受けやすさが変わってくる

昨日はビールを飲みながらブログを付けていたので、あとで読み返してみたら誤字脱字がちょこちょこありますね。

 

昨夜は雇用就業について結構書いたんですけど、独立就農も今の時期、かなりリスクが高くなってきています。一番は土地の確保がしにくいという点と、もう一つはお金の確保が難しくなってきているという点です。

 

土地の確保がしにくい点については、過去のブログを読んでもらえれば、土地の確保で苦労する私(笑)っていうのが分かるかと思うので、端折ります。土地の確保が難しいのは福井県だけでなく、他県においても同じ状況になっているはずです。

 

お金の確保が難しいっていうのは、去年あたりから公庫の審査が厳しくなってきているという話を聞きます。コロナで全体の融資額が膨らんでいるので、出来るだけ抑えたいというのもあるかもしれません。審査が厳しくなっている要因として、もう一つ考えられるのが、回収が難しくなってきているのではないかということ。

 

昨年、確か第一回目のカレッジ卒業した先輩たちが5年目を迎えたはずなのです。事業計画では、目標農業所得が250万円以上を設定しているはずですが、クリアーできたのがおそらくわずかだったのではないかと推測します。

 

年々審査は厳しくなっているのですが、私の時でも、カレッジの先輩で観光農園を開いた人が満額の3700万円を融資してもらったらしいのですが、今の経営的におそらく回収は不可能ではないかという話が私の時にすでに聞こえていて(ちなみに今はどうなっているか分かりません。たまに広告とか見るのでそれなりにうまく行っているのではないかと思うのですが)、満額融資は絶対にダメみたいな空気になっていたのを覚えています。ちなみに私の場合、公庫との初見での面談では融資できても1000万円超える融資は出来ないって言われたのですが、事務所まで作り直した事業計画をもって資産状況を詳しく説明したら、もっと借りてくれ何なら据え置き期間をマックスでとってもいいっていう話が出ました。結局は福井県信連が反対したので、融資額は1000万円までで抑えて、据え置き期間はみんなと同じ3年としたわけです。

この差は何かというと、回収出来る見込みが高いか否かということになります。そして、もっと借りてくれ、据え置き期間を延ばしてもいいっていう話が出たのは、回収できる可能性をさらに高めるためです。

 

私の経営状況は毎年報告することになっていますし、それをみて公庫はもしかしたら私も回収不可能と判断しているかもしれません。そうすると実際に融資できる金額が減ったり、門前払いをする可能性も出てきます。先輩たちの経営次第で融資の得られやすさが変わってくるという話です。

 

それでは。

雇用就業に向いている人は

農業で雇用就業に向いている人っていうのは、限られていると個人的には思います。

 

私が思う、雇用就業に向いている人は以下の通り。

 

  1. 年齢が30代前半以下の若い人であること
  2. いずれ独立するもしくは就職した企業の役職者になる(経営に携わる)ことを目標にしていること

以上の2点を満たす人が向いているかなと思います。1つだけ満たしている場合は、雇用就業で就職してもいいかもしれませんが、失敗した場合、1番の場合は再就職先がなかなか見つからない、2番の場合はずーっと下っ端って感じになると思います。

 

これ、農業だけでなくどの分野の仕事でもいえるかと思うのですが、経営に関わるような役職を目指さないのであれば、いつまでたっても下っ端であることを受け入れる必要があるし、40代以降の年齢であれば、いつ肩たたきあってもおかしくないし、下っ端はずーっと下っ端である可能性はあります。もちろん下っ端であることは給与が上がりません。

 

私の場合、40代で役職に就くことが不可能と分かったので、一か八か仕事を辞めて、独立しました。失敗するリスクはあるのですが成功する可能性も出来るので、仕事を辞めずに失敗するリスクを減らして成功する可能性をゼロにするよりかはまだマシかなって思ったりします。

まぁ、このあたりの考え方は、人それぞれなので何とも言えないのですが。

 

あと、あまりよろしくないのですが、独立就農を目指していて何らかの障害で独立就農が難しくなった場合は、言葉は悪いのですけど補助金の返還をしないようにするためにも雇用就業に切り替えるのは、個人的にはアリだと思ったりするのです。

 

それでは。

分配してもししなくても経済は成長しない

ひろゆきさんのYouTubeを聞いています。

 

キッシーの「分配無くして成長なし」について、ひろゆきさんは「分配をしてもしなくても、成長はしませんよ」と。分配をした場合、お金持ちのお金が、生活が苦しい人に回るようになり、生活が苦しい人がお金を使うことになるのですが、お金持ちはお金が減った分、投資をしなくなるので、結果は同じになってしまうということ。

 

キッシーは金融所得課税をどうしてもやりたい雰囲気なので、株価が下がる可能性があるなぁ・・・。

 

それでは。

雇用就業の離職率から思うこと

今、雇用就業で農業をする人が増えてきていますが、同時に離職する人も増えているらしいのです。

 

smartagri-jp.com

 

記事は新規就農者となっているのですが、読んでみると雇用就業の話になっています。

「農の雇用事業の研修生の離職率が35.4%」とあって、かなり高い確率ではないかと思います。ただ、何年目で離職したのかが分からないので、そのままの数字を鵜呑みにするのも危険だと思いますが、2013年~2017年の49歳以下の雇用による農業従事者の総数が1万5千人増えたとあるのですが、新規雇用就業者の数は毎年だいたい7000人なので、2万人以上増えてなきゃおかしいので、それを考えると就職してそんなに経たないうちに離職しているのではと推測できます。

 

www.sangyo.net

 

で、何がいいたいのかというと、雇用就業で就農した場合、希望通りの環境ではなかったというところで辞めるという人が多いようなのです。前回の記事でも書きましたが、仕事で選んで就職すると、思っていた仕事とは違うことをやらされることは往々にしてあります。なので、仕事を基準に就職するのではなく、給与なり福利厚生なり、労働契約で結ぶことが出来る内容で就職先を選ぶべきなのです。

 

あと離職した理由を把握していない事例もかなり高いようで、個人的に無理やりやめさせているといった事例もあるのではないかと推測しています(そういったうわさもちらほら聞くので)。なぜそう思うかというと、研修生を雇うと毎年補助金が下りるのですが、それも確か3年ぐらいで、それ以降は補助金が下りなくなります。そうすると雇っていると負担になるところはうまく切り捨てるようなことをしているのではと、邪推してしまうのです。

 

若い人は、辞めても他のところに就職できる可能性はありますが、年齢がそこそこいっている人、40代の人は特にですが、農業で雇われたあと離職した場合、次の就職先が見つからない可能性が高くなると思うのです。

なので、30代前半までの若い人であれば、雇用就業もアリかもしれませんが、30代後半以上の年齢の人は、よほどのことがない限りはお勧めできません。

 

雇用就業でうまくマッチングする人もいます。でも、うまくマッチング出来ない場合もいます。そして年齢が高くなればなるほど、再就職はしにくくなりますので、若い人以外で農業で就職したいのであれば、今の仕事をしながら農業が出来ないかどうかをまず考えたほうがいいかと思うのです。今の仕事じゃなく別の仕事をしたいのであれば、今の仕事をしながらハローワークに通ったほうが、研修を受けるよりも時間を無駄にしないと思うのです。農業よりも時間を大事にしてほしいのです。

 

最近の雇用就業者の増加に、不幸になる人が増えてしまうのではないかと思ってしまうのです。

それでは。

雇用就業って就職とどう違うのかが分からない

なんやかんや言いながら、結局、小林君の講談を聞きに行きました。といっても、最後の10分ぐらいしか聞いていないのですけど。

 

個人的には、小林君はカレッジ研修時代の話をするのかな?って思っていましたが、今現在勤めている法人の話をしていたようです。まぁ、途中からだったので最初はカレッジの話をしていたのかもしれませんが。

 

話の内容はひとまず置いておいて、個人的には、バスツアー参加者の中で雇用就業とはっていうのがイメージ湧かないんじゃないかな?って思ったりします。どうしてかというと、雇用就業とは就職ではないのか?と思うところで、頭の中がクエスチョンマークになると考えます。実際、私も雇用就業と就職の違いがいまいちわかっていません。むしろ同じではないかと思っています。

 

あっ、ここで雇用就業っていう言葉を使っている理由を書いておきます。多くの場合「雇用就農」っていう言葉を使っているのですが、「就農」っていう言葉に騙されている感じがするのです。実際は法人に雇われて働くサラリーマンなので、農作業をすることがあってもメインは組織としての仕事になります。なので、私は「雇用就農」という言葉は使いたくないのです。

 

私の場合、転職を1度経験しているので、何となくわかるのですが、仕事を探すときに「この仕事がしたいからこの企業を選んだ」っていう探し方はしません。私でも就きやすい企業かどうかだったり、通勤のしやすさ、給与面、福利厚生面・・・っていうところをチェックして企業にエントリーします。そこにはやりたい仕事っていうのはチェック項目としてありません。

 

社会人になりたての時は、やりたい仕事を追い求めていました。なので一番最初はプログラマーか郵便配達員って思って、就職活動と公務員試験を受けたんですね。就職活動は結局公務員試験に受かったので途中でやめたのですが、郵便局に採用されてはじめにした仕事って、郵便配達だけじゃなかったんですよ。郵便だけでなく貯金や保険の営業もやったりしました。ここで初めて雇われてする仕事って、自分の好きな仕事だけが出来るわけではないって気が付くんですよね。

で、次、転職するときは、やりたい仕事ではなく、給与面や福利厚生、通勤のしやすさとかで選んだわけです。

 

やりたい仕事ではない仕事は、実はやりたくない仕事ではないって仕事をしているうちに気が付いてきて、むしろやりたい仕事ができること自体が難しい、それよりもやりたくない仕事をしない仕事をするべきと考えるようになったのです。

重要なのは仕事をすることで得られるものは何かというところ。そこを重視してほしいと思ったりします。農作業がしたい!っていう人は、わざわざ農業法人に就職しなくても、今の仕事をつづけながら家庭菜園レベルでできないか、とか考えたほうがいいかと思うのです。そのほうが得られるものはたくさんあるかと思います。
若い人で、いずれ農業で独立したいから農業法人に勤めたいっていうのであれば、話は分かるのですが。

 

カレッジで研修を受けて、始めから雇用就業を目指す場合、仕事は「農業(補助金的には畜産も含まれるみたい)」っていう枠に縛られることになります。「農業」っていう枠に縛られた状態で、給与面、福利厚生、通勤のしやすさ等、自分の希望にマッチすればいいのですが、始めから「農業」に縛ったことで、就職の選択の幅が狭まることになり、普通にハローワークに通っての就職活動よりもハードモードになると思うのです。

 

福井県内で農業関連の求人はかなりあると聞きます。選ばなければ、独立就農するよりもはるかにイージーです。でも、『選ばなければ』っていうところに落とし穴があることだけは、覚悟をしたほうがいいと思うのです。

 

小林君のように、本人の希望とマッチする企業と巡り合えたらいいのですが。現実はなかなか難しいと思うのですよ。

 

それでは。

カレッジの直売会へ参加してきました

カレッジの直売会へ参加してきました。

 

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なんか直売会って感じじゃない写真ですが(笑)

 

この直売会は昨年から始まっているらしく、昨年は参加しませんでした。昨年はなぜ参加しなかったのかというと、出す作物がなかったんじゃなかったけ?と、ちょっと曖昧。ふ~ん、っていう感じで無視していたのかもしれません。

 

今回は、大根・・・といってもまだ播種後60日経っていないのですが、大きさは青果用では出せないぐらいの大きさになってきているので、少し出してみました。あと、梨。

新興梨を2Kgに分けて袋売りしました。梨ももう終わりが近いので、そんなに取れないのですが、6袋分を用意しました。

大根と梨が出せたので、直売会に参加してみようかと思ったのです。あと今の研修生はどんな人なのか見てみたいというのもあったので。

 

出品した大根と梨は、気が付かないうちに売り切れていました。出品した数が少ないので売り切れても仕方がないのですが、一番の大きな要因は、研修生やカレッジが出してきた作物と被らなかったこと。それと数が少ないというのも希少価値を高めるので、こういったイベントではすぐ売り切れてしまいますね。

 

研修生とは何名かとお話したのですが、たぶん私に興味が無いのだろうなぁって感じだったので、まぁしょうがないよねって思いました。話をして興味を持ってくれた人に対しては、興味を持ってくれたことに対して個人的に情報提供していこうかと思っています。やはり独立就農を目指す後輩で知り合いになった人は助けてあげたいと思ったりするのです。雇用就業を考えている後輩は・・・ごめんなさい、たぶん力になれないです。

 

お客様の入り具合はちょっと微妙って感じでした。カレッジの場所が分かりにくいっていうのもあるかもしれません。あと宣伝不足っていうのもあるかもです。それでも午前中に品切れになったものが結構あったみたいで、結果的にはうまく行ったんじゃないかと思います。個人的にはネギと人参の収穫体験が面白かったですね。たくさんネギと人参を頂きました。

 

一番驚いたのは、福井県のバスツアー参加者が、今年は40名だったこと。カレッジに入ってきたバスが2台って、今までで初めてなんじゃない?って感じでした。私が福井県のバスツアーに参加したときは、10名もいなかった気がします。

バスツアー参加者の人たちは、私より少し下ぐらいの人が多い感じがしました。まぁ、実際に年齢は聞いていないので、見た目で判断しているだけなのですけど。

 

とりあえず直売会の全体の感想でした。

それでは。

 

大根のためし掘り

朝から、今日のカレッジのイベントに出品する大根を収穫しました。ためし掘りもかねて・・・です。

 

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とりあえず14本。足りなかったら、また取ったらいいので。

 

値段はちょっと考え中なのだけど、カレッジの研修生で大根を出す人がいるのであれば、それよりか若干高めに設定します。

 

あと梨。新興梨を2Kgずつ分けて袋売りをします。梨を出す人は少ないだろうと思うので、1袋500円ぐらいで設定する予定です。数がそんなにないので、無くなっていたらごめんなさい。

 

・・・それにしても今朝取った大根は、どれも40cm越え。重さも2Kg以上あるので、買う人いるんだろうか・・・って感じです。勝山や大野の朝市に持って行った時は大きな大根はとても珍しがられて一瞬で売れたんですけど、このあたりでは人で選んでいる雰囲気があるのであまり売れないです。小売りは難しく思います。どうにかして他の地域に野菜を運んで販売できる手段を見つける必要がありますね。

 

今朝の大根のサイズだと、たしか青果用の段ボールに入らなかった気がします。だいたい40cm弱がギリギリ入る大きさだったので、大部分は加工用として出さないと無理だなぁと思ったりします。

 

それでは。