ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

助成金、何に使っていますか?

就農を目指したり農業で就業する場合、研修期間中、国から助成金がでます。また福井県独自の助成金もあり、研修期間中の生活費等に使うことが出来ます。

先日の講習会にて私が質問した際、農林事務所の松田部長が研修中の助成金を出来るだけ使わないで、就農時の資金に使ってくださいと話していましたが、実際のところ、みんなどんなふうに使っているのだろう?と思ってしまいました。

 

kadonoyanasan.hatenablog.com

 

ここで、助成金補助金の違いを少しだけ説明しておきます。
助成金とは、要件さえそろえば給付されるお金です。補助金は審査があって、審査が通ったら給付されるお金になります。今回国から給付される助成金は、農業次世代人材投資資金「準備型」で、要件とは以下の通り。

  1. 就農時に50歳未満である者(私の時は45歳未満でした)
  2. 里親か、ふくい園芸カレッジで年間1200時間以上の研修を行うこと
  3. 研修終了後1年以内に独立自営就農、親元就農または雇用就農をすること
  4. 独立自営就農の場合は研修終了後5年以内に認定新規就農者の認定を受けること

要件が満たされることで、年間150万円(最大2年間)給付されます。

県から給付される助成金は、新規就農者研修支援事業「研修奨励金」で、要件は以下の通り。

  1. 研修のために県外から福井県に移り住む者
  2. 就農予定時の年齢が60歳未満の者

要件が満たされることで、月5万円(最大2年間)給付されます。
詳しくは以下のページで確認してみてください。

www.pref.fukui.lg.jp

他にも就農する市町村によっては別の助成金がある場合もあります。

私の場合、研修中にいただいたお金は以下の通り。

  1. (国)農業次世代人材投資資金「準備型」  225万円(1年6か月分の研修)
    実際には1年9か月研修をしているので、3か月分(37万5千円)も出るはずですが、まだもらっていません。
  2. (県)新規就農者研修支援事業「研修奨励金」 105万円(1年9か月分)
    県単については満額頂いています。

今のところ、合計で330万円です。
私の場合、このお金は使っていません・・・と言いたいところですが、使っちゃいました。
就農する前である昨年の12月中旬までは、まったく手を付けずにおいていました。というのも、就農をもしかしたら諦めなければいけない事態が発生するかもしれないという恐れがあった為です。就農をあきらめた場合、助成金を返す必要があります。

研修期間中の生活費は、別の収入で何とかなりました。研修期間中意識していたのは、作物の作り方や販売よりも、”どうやって生活コストを抑えていくか”です。おかげで勤め人の時の生活費が約18万円/月だったのを、昨年末までで14万円/月に抑えていくことが出来ました。今はさらに10万円/月を目指して取り組んでいるところです。

その昨年末まで使わなかった助成金は、今は投資で運用しています。今のところ、月に1%弱のリターンがあるので、若干生活も助かっている感じです。
ただこれから先、景気が悪くなればリターンも減るだろうし、投資した元本も減っていく可能性があるので、慎重にならなければいけません。安定した収入ではないのは確かですが、しばらくはこの運用益で生活費を補填していこうと思っているのです。

新規就農をしたみんなはどんな使い方をしているのだろう?それが気になりますね。
それではこの辺りで。