ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

就農5年後の目標、農業所得250万円越えとマイナス250万円の所得の話

就農5年目の目標として、農業所得250万円というのがあるけど、もう一つ考えなければいけないのが節税。
例えば所得税をゼロにしようと思ったら、経費+控除で収入を相殺する必要がある。
 
農業所得だけで考えたら、仮に5年後の目標を達成した場合、250万円越えに対して課税される。まぁ、青色申告特別控除65万円(電子申告+帳簿)+基礎控除48万円で、課税対象が約140万円強。
 
所得税だと課税対象が195万円未満だと税率が5%だけど、そこを狙って収入を調整するのは難しい。むしろ出来るだけ収入を増やして農業所得250万円越えにすることを優先しなければ、250万円を割り込む危険性がある。ということで、税率10%になる可能性がある。
住民税は一律10%。合計で20%だけど、住民税の方が控除額が少ないので、若干税金は多くなる。
 
国民健康保険税は住民税の所得額によって変わる。また固定資産税(償却資産税も固定資産に入る)の税額も乗っかってくるので、かなりの金額になるのは間違いない。

・・・それを理解している新規就農者は少ない。
節税を考えることが出来なければ、いくら高収入を得ることが出来ても、手元に残るお金は少なくなる。

節税と言えば各種控除をするか、もしくは経費を増やすか・・・といった選択しかないのだけど、所得が農業所得しかない場合は、経費を増やせば所得250万円越えを達成することは出来ないというジレンマとなる。
じゃあ、どうすればいいのか。

一番簡単なのは、控除額を増やすこと。生命保険や年金、あと寄付やふるさと納税といったものが使える。ただ控除額を増やしても国民健康保険税は減らない。

国民健康保険税を減らそうと思うと、所得を減らさざる負えない。となると、農業以外の所得を得て、そこで赤字にするしかない。
昨夜(7/7)の飲み会の最後に出た、『目標、農業所得250万越え。そしてマイナス250万円の所得』という話したのはそういう意味なのだ。そんなの出来っこないって言われたけど、ちゃんと税金について勉強すれば、なんとなく道が見えてくる。

あとまだ確認が取れていないが、青色申告の場合、前年の赤字を繰り越せることが出来る。これを認定新規就農者の目標所得に含めるのか否かでも、変わってくる。ただ、前年が赤字の場合、その次の年でいきなり農業所得が250万円越えになるのはかなり難しいと思うけど。