ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

分からないことに対して分かると断言する人は信用するな

YouTubeで久々に成田先生の番組を見ています。

 

成田先生の話を聞いていると、やはり最近の食糧危機を煽る人はバカであるって感じがしてきますね。理由としては食糧危機が起きる要因はおそらく複数あって(とはいえ、その要因のすべてが把握できていないので、結局はいつ食糧危機になるのかが分からないという結論になるんだけど)、それらが偶然に最悪の形で発生したら起きる可能性はあるだろうけど、一つまたは片手で数える程度の要因で起きると断言できるのは不可能ではないかと思ったりします。まぁ、これも根拠のない仮定の話なので、「分からない」っていう言葉で終わってしまうのですが。

 

例えば今回きっかけとなった肥料が手に入らない、肥料や資材費が高騰しているので農産物を作れないから食糧の供給が出来なくなる。なので食糧を備蓄しましょうっていう話なんだけど、食糧の供給って本当に出来なくなるの?っていうのと、備蓄ってどんだけ備蓄しなければいけないの?っていう問いに、食糧危機を煽るバカな人はそれぞれバラバラな回答をするんですよね。それはどうしてかというと、本当に供給が止まるのかを確認していないからというのもあるし、仮に供給が止まったとするといつまでかかるのかを検証していないというのもありますし。なので、そもそもこの話題自体が無理があるんですよね。もちろん絶対に起きないかって言われると「分からない」っていうのが答えになるのですが、起きるかといわれたら「分からない」が本当の答えで、じゃあ、仮にいつまで耐えたら食料危機から脱することができるのかといえばこれも「分からない」。そんな中で「食糧を備蓄しましょう」っていう発想になるのは、かなり頭のネジがおかしいんじゃないかと思ったりするのです。(家庭菜園して食糧危機を乗り切ろうっていうのも、頭のネジがおかしいと感じますね)

この発想、成田先生も話をしていたとおり、分からないことに対して分かるということをいうこと自体が、そもそもの問題が間違っていたり問いの立て方がおかしかったりするわけです。(食糧危機に備えて備蓄しましょうや家庭菜園で乗り切りましょうという人のフォロワーになるのは、間違った判断をしがちになり危険なので、見ないようにすることをお勧めします。)

 

あっ、災害に備えて食糧を備蓄するのはいいと思いますよ。災害はいつ起きるか分かりませんが、過去の災害から最低でも3日間、出来れば1~2週間の食料備蓄があれば助かる可能性(救援が来る可能性)が高くなることが分かっていますので。それに対して食糧危機というのは、今現在分からないことだらけなので、これが正しいっていう方法も分からないんですよね。

 

分かっていることについて、問題提起をしていく分にはいいかと思います。例えば、肥料が手に入りません、なので今年は作物が作れません~っていう話はおそらくすでに起きている事象なので発信する価値はありますが、今後起きるのか分からないし、起きたらいつまでかかるのかもわからないことに対して、煽るのは相当悪質だと思うんですよね。特にそれが農家であったり、食品をあつかう会社の関係者が言うのであれば、さらに悪質。自分とこの商品を買わせたいがために言っているんだなぁっていうことが伝わってくるんです。

なので世の中のためにも、そういった分からないことに対して分かるという人の利益にならないように、その人から商品を買ったり、その人のフォロワーになるのは辞めたほうがいいかと思うのです。

 

それでは。