ヘタレのやなさん

坂井市三国町で農業をして気ままに生きている記録です

私にはジョイント栽培はまだ難しい

雨が降っています。風も強いですね。午前中は事務作業とハウスの棚づくりをします。

 

さて、先週は梨のジョイント栽培について考えることが多かったです。ジョイント栽培について、何故考えていたのかというと、以下の理由があります。

 

1)梨畑を広げられるチャンスがあれば、管理しやすいジョイント栽培に切り替えないと手が回らない可能性がある

2)梨の更新をしていく時、ジョイント栽培に変えることで収穫までの期間を短くすることが出来るのではないか

3)将来的に作業の自動化をしようとする場合、枝の位置・方向がだいたい一定であるジョイントでないと難しいのではないか

 

この3点。

 

1番についてはジョイント栽培以前の問題として、今後、農地を広げても後を引き継ぐ人が減っていく可能性が大きいので、下手に広げたら農業を辞める時が大変になる感じがしています。また既存の農地についても、継ぎ手が見つかりにくい状況になってきているのではないかと感じます。

 

2番については、先日の野菜組合懇親会の席で、神奈川県の梨農園を視察に行った木下さんからの話によると、ジョイント栽培では梨棚をジョイント栽培に適した形にしないといけないので、既存の梨畑の更新で一部だけジョイント栽培にすると言うのは難しいとのこと。やるのであれば、すべて更地にしてからジョイント栽培に適した棚を作り、栽培をした方がよいのではないかという話でした。

 

3番については、これもちょっと難しくなってきている感じがしています。一番大きいのが自動化にかかわる法律の問題。ヨーロッパやアメリカの自動化技術を見てみたら、現時点でもある程度自動化が出来そうな気がしますが、公道を走るのは難しかったり、そもそも人が監視していないといけなかったりと、自動化するための障害が大きい感じがします。日本においては農業の自動化が出来るのはほぼ不可能ではないかと感じるようになってきました。

 

なので、すぐにジョイント栽培をしたいというわけではなく、当面の間は様子見な感じですね。ジョイント栽培が出来たとしても、私の場合、黒星病を抑え込むことが出来ていないので、病気でダメにしてしまう恐れもありますし、もっと梨の栽培技術が上がるまでは勉強がまず先って感じです。

 

とりあえず新しい梨団地のお手伝いをすることで勉強が出来たらいいかな。今年の目標として、作業を減らして自分のやりたいことに時間を作っていくというのを決めました。

 

それでは。